西之島で繁殖するアオツラカツオドリ
今なお噴火が続いている西之島(小笠原・父島列島から西に約130km)クルーズに参加してきましたので、今日からクルーズ中、目にした海鳥たちをご紹介します。
最初は西之島で繁殖しているアオツラカツオドリです。
アオツラカツオドリ(Masked Booby)はインド洋、太平洋、大西洋の熱帯から亜熱帯の海域に分布する体長81~92cmのカツオドリ科カツオドリ属の海鳥で、分布域により4亜種に分かれており、日本ではインド洋南部・東部から太平洋の熱帯から亜熱帯の海域に分布する亜種アオツラカツオドリ(Sula dactylatra personata)が尖閣諸島及び西之島で繁殖が確認されているほか、本州、四国、九州、佐渡島、伊豆諸島、南鳥島、硫黄列島、南西諸島で海上、港湾、海鳥の繁殖地などで稀に観察されることが知られています。
そんな希少種アオツラカツオドリですが、今なお噴火が続く西之島では旧島の砂浜で繁殖が続いており、今回のクルーズでは噴火が続いてることから島の中心部から約2kmの海域を周回しましたが、運よく1羽のアオツラカツオドリが船の近くまでやって来てくれ、間近でその魅力的な姿を目にすることができました。
小笠原丸にぐんぐん近づいてきたアオツラカツオドリの成鳥。全身白い羽毛で覆われ、尾羽と風切は黒く、眼の周囲には羽毛がなく、名前のように暗青色の皮膚が露出するのが特徴です。


間近にやって来たアオツラカツオドリ。カツオドリ属では最も大きく、近くで見ると迫力満点です・・・






今日は初見のアオツラカツオドリをご紹介しましたが、この1羽が近くで見られただけでもはるばる西之島まで来た甲斐があったと喜びを噛みしめていました・・・
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最初は西之島で繁殖しているアオツラカツオドリです。
アオツラカツオドリ(Masked Booby)はインド洋、太平洋、大西洋の熱帯から亜熱帯の海域に分布する体長81~92cmのカツオドリ科カツオドリ属の海鳥で、分布域により4亜種に分かれており、日本ではインド洋南部・東部から太平洋の熱帯から亜熱帯の海域に分布する亜種アオツラカツオドリ(Sula dactylatra personata)が尖閣諸島及び西之島で繁殖が確認されているほか、本州、四国、九州、佐渡島、伊豆諸島、南鳥島、硫黄列島、南西諸島で海上、港湾、海鳥の繁殖地などで稀に観察されることが知られています。
そんな希少種アオツラカツオドリですが、今なお噴火が続く西之島では旧島の砂浜で繁殖が続いており、今回のクルーズでは噴火が続いてることから島の中心部から約2kmの海域を周回しましたが、運よく1羽のアオツラカツオドリが船の近くまでやって来てくれ、間近でその魅力的な姿を目にすることができました。
小笠原丸にぐんぐん近づいてきたアオツラカツオドリの成鳥。全身白い羽毛で覆われ、尾羽と風切は黒く、眼の周囲には羽毛がなく、名前のように暗青色の皮膚が露出するのが特徴です。


間近にやって来たアオツラカツオドリ。カツオドリ属では最も大きく、近くで見ると迫力満点です・・・






今日は初見のアオツラカツオドリをご紹介しましたが、この1羽が近くで見られただけでもはるばる西之島まで来た甲斐があったと喜びを噛みしめていました・・・
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ハジロクロハラアジサシ
小笠原シリーズの最後に、今日は小笠原諸島・父島で目にしたハジロクロハラアジサシをご紹介します。
ハジロクロハラアジサシ(White-winged Tern)はヨーロッパ南東部から中央アジアにかけてと中国東北部で繁殖し、冬季はアフリカ、東南アジア、ニューギニア、オーストラリアなどに渡り越冬する体長約23cmのカモメ科クロハラアジサシ属の鳥で、日本には旅鳥として全国各地で記録がありますが、稀に越冬記録もあるようです。
港の埠頭で目にしたハジロクロハラアジサシの第1回冬羽と思われる個体。小雨覆には幼羽と思われる羽毛が見られます・・・

この場所がお気に入りなのか、なかなか離れません・・・


しばらくすると、ようやく飛び出す気になったのか、前傾姿勢になり・・・

羽根を広げ・・・


飛び出しました・・・


今日は小笠原諸島・父島で目にしたハジロクロハラアジサシをご紹介しましたが、当地でしばらく体力をつけた後は越冬地である東南アジア、ニューギニア、オーストラリアなどに渡っていくものと思われます・・・
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ハジロクロハラアジサシ(White-winged Tern)はヨーロッパ南東部から中央アジアにかけてと中国東北部で繁殖し、冬季はアフリカ、東南アジア、ニューギニア、オーストラリアなどに渡り越冬する体長約23cmのカモメ科クロハラアジサシ属の鳥で、日本には旅鳥として全国各地で記録がありますが、稀に越冬記録もあるようです。
港の埠頭で目にしたハジロクロハラアジサシの第1回冬羽と思われる個体。小雨覆には幼羽と思われる羽毛が見られます・・・

この場所がお気に入りなのか、なかなか離れません・・・


しばらくすると、ようやく飛び出す気になったのか、前傾姿勢になり・・・

羽根を広げ・・・


飛び出しました・・・


今日は小笠原諸島・父島で目にしたハジロクロハラアジサシをご紹介しましたが、当地でしばらく体力をつけた後は越冬地である東南アジア、ニューギニア、オーストラリアなどに渡っていくものと思われます・・・
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亜種アカガシラカラスバト
今まで小笠原航路で目にした海鳥たちをご紹介してきましたが、今日は小笠原諸島・父島で目にしたカラスバトの亜種アカガシラカラスバトをご紹介します。
カラスバト(Japanese Wood Pigeon)は日本と朝鮮半島南部の海岸、済州島、鬱陵島にのみ分布する体長約40cmのハト科カワラバト属の鳥で、日本では留鳥として本州中部以南の島嶼に分布し、春秋の渡りの時期には日本海側の離島で観察されることで知られています。カラスバトは以下の3亜種が認められており、①亜種カラスバト(本州中部以南の島嶼、朝鮮半島南部の海岸と島嶼)、②亜種アカガシラカラスバト(小笠原諸島、硫黄列島)、③亜種ヨナグニカラスバト(先島諸島)、今回目にしたのは小笠原諸島、硫黄列島に分布する亜種アカガシラカラスバトで、名前のように頭部は美しい赤紫色の羽毛で被われていました。
港近くの植え込みで目にした亜種アカガシラカラスバト。暑さを避けるためか、小木の中で羽を休めていました。




その後、地面に降り、ゆっくりと餌を探し始めました。



![アカガシラカラスバト8]()
今日は小笠原諸島、硫黄列島だけに生息するカラスバトの固有亜種アカガシラカラスバトをご紹介しましたが、、一時は小笠原諸島で40羽以下と激減していたようですが、近年、野ネコ対策等が功を奏しその数も徐々に回復しているそうです。島では通称「アカポッポ」と呼ばれて親しまれているこの希少種をこの先も手厚く保護していってほしいものです・・・
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カラスバト(Japanese Wood Pigeon)は日本と朝鮮半島南部の海岸、済州島、鬱陵島にのみ分布する体長約40cmのハト科カワラバト属の鳥で、日本では留鳥として本州中部以南の島嶼に分布し、春秋の渡りの時期には日本海側の離島で観察されることで知られています。カラスバトは以下の3亜種が認められており、①亜種カラスバト(本州中部以南の島嶼、朝鮮半島南部の海岸と島嶼)、②亜種アカガシラカラスバト(小笠原諸島、硫黄列島)、③亜種ヨナグニカラスバト(先島諸島)、今回目にしたのは小笠原諸島、硫黄列島に分布する亜種アカガシラカラスバトで、名前のように頭部は美しい赤紫色の羽毛で被われていました。
港近くの植え込みで目にした亜種アカガシラカラスバト。暑さを避けるためか、小木の中で羽を休めていました。




その後、地面に降り、ゆっくりと餌を探し始めました。



今日は小笠原諸島、硫黄列島だけに生息するカラスバトの固有亜種アカガシラカラスバトをご紹介しましたが、、一時は小笠原諸島で40羽以下と激減していたようですが、近年、野ネコ対策等が功を奏しその数も徐々に回復しているそうです。島では通称「アカポッポ」と呼ばれて親しまれているこの希少種をこの先も手厚く保護していってほしいものです・・・
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クロアジサシ
小笠原航路の続きで、今日はクロアジサシをご紹介します。
クロアジサシ(Brown Noddy)は太平洋、インド洋、大西洋の熱帯、亜熱帯の島々で繁殖し、非繁殖期は周辺の外洋で生息する体長38~45cmのカモメ科クロアジサシ属の海鳥で、分布域により4亜種に分かれており、日本で見られるのは紅海からインド洋、太平洋のハワイ諸島、イースター島にかけて分布する亜種クロアジサシ(Anous stolidus pileatus)とされています。
小笠原からの復路でオナガミズナギドリと一緒に飛翔していたクロアジサシ。.名前のごとく全身黒褐色で、額から頭上が白いのが特徴で、日本では夏鳥として小笠原群島、硫黄列島、南鳥島、宮古島、仲御神島、与那国島などの小島や岩礁で繁殖しています。





今日は小笠原からの復路で目にしたクロアジサシをご紹介しましたが、今回、クロアジサシの亜種を調べて気が付いたのですが、かって八重山諸島の仲御神島だけで繁殖するとされていた亜種リュウキュウクロアジサアシ(Anous stolidus pullus)の名前が最新のIOCリストではないことから、恐らくDNA分析の結果、亜種クロアジサシ(Anous stolidus pileatus)と同一とされたものと思われます・・・
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クロアジサシ(Brown Noddy)は太平洋、インド洋、大西洋の熱帯、亜熱帯の島々で繁殖し、非繁殖期は周辺の外洋で生息する体長38~45cmのカモメ科クロアジサシ属の海鳥で、分布域により4亜種に分かれており、日本で見られるのは紅海からインド洋、太平洋のハワイ諸島、イースター島にかけて分布する亜種クロアジサシ(Anous stolidus pileatus)とされています。
小笠原からの復路でオナガミズナギドリと一緒に飛翔していたクロアジサシ。.名前のごとく全身黒褐色で、額から頭上が白いのが特徴で、日本では夏鳥として小笠原群島、硫黄列島、南鳥島、宮古島、仲御神島、与那国島などの小島や岩礁で繁殖しています。





今日は小笠原からの復路で目にしたクロアジサシをご紹介しましたが、今回、クロアジサシの亜種を調べて気が付いたのですが、かって八重山諸島の仲御神島だけで繁殖するとされていた亜種リュウキュウクロアジサアシ(Anous stolidus pullus)の名前が最新のIOCリストではないことから、恐らくDNA分析の結果、亜種クロアジサシ(Anous stolidus pileatus)と同一とされたものと思われます・・・
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シロハラミズナギドリ、オガサワラミズナギドリ(旧称セグロミズナギドリ)
小笠原航路の続きで、今日はシロハラミズナギドリとセグロミズナギドリをご紹介します。
最初はシロハラミズナギドリです。
シロハラミズナギドリ(Bonin Petrel)は北太平洋西部に分布し、夏季にマーシャル諸島、マリアナ諸島周辺、オホーツク海などへ渡り、冬季にハワイ諸島で繁殖する体長約31㎝のミズナギドリ科シロハラミズナギドリ属の海鳥で、日本には繁殖のため小笠原諸島の北之島と硫黄列島の南硫黄島で繁殖し、周辺の海域に生息することが知られています。
小笠原からの帰りの航路で姿を見せたシロハラミズナギドリ。頭頂から後頸や眼の周りが黒く、飛翔時には翼に不明瞭な黒褐色のアルファベットの「M」字状の斑紋が見えるほか、翼下面は白く、風切羽下面に黒色斑があるのが特徴です。

翼には不明瞭な黒褐色のM字模様を確認することができます・・・



翼下面が少し見えましたが、特徴である翼下面の白色部と風切の黒色斑を確認することができます・・・


次は遥か彼方を一直線に飛んでいたオガサワラミズナギドリ(旧称セグロミズナギドリ)です。
オガサワラミズナギドリ(旧称セグロミズナギドリ)(Bannerman's Shearwater)は小笠原諸島、火山列島周辺に分布する体長約31cmのミズナギドリ科ミズナギドリ属の海鳥で、従来、太平洋のミクロネシア、ポリネシア からメラネシアの一部や、大西洋、インド洋の熱帯から亜熱帯の島嶼で繁殖するAudubon's Shearwater(旧称セグロミズナギドリ)の9亜種の一つとして分類されていましたが、IOC(国際鳥類学会議)では現在はAudubon's Shearwaterから分離独立させており、本ブログでもIOCの分類に従いました。
小笠原からの復路で目にしたオガサワラミズナギドリ(旧称セグロミズナギドリ)。遥か彼方を飛んでおりあくまで証拠写真ですが、特徴である頭部から上面が黒褐色で、白色の体下面、翼の下面は白くて灰黒色の縁取りを何とか確認することができます。





今日は何れも小笠原からの復路で目にしたシロハラミズナギドリとセグロミズナギドリをご紹介しましたが、中でもセグロミズナギドリについては、近年、Audubon's Shearwater(旧称セグロミズナギドリ)の1亜種から別種Bannerman's Shearwater(オガサワラミズナギドリ)として分離独立しており、数ヵ月おきに更新されるIOCリストから目が離せません・・・
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最初はシロハラミズナギドリです。
シロハラミズナギドリ(Bonin Petrel)は北太平洋西部に分布し、夏季にマーシャル諸島、マリアナ諸島周辺、オホーツク海などへ渡り、冬季にハワイ諸島で繁殖する体長約31㎝のミズナギドリ科シロハラミズナギドリ属の海鳥で、日本には繁殖のため小笠原諸島の北之島と硫黄列島の南硫黄島で繁殖し、周辺の海域に生息することが知られています。
小笠原からの帰りの航路で姿を見せたシロハラミズナギドリ。頭頂から後頸や眼の周りが黒く、飛翔時には翼に不明瞭な黒褐色のアルファベットの「M」字状の斑紋が見えるほか、翼下面は白く、風切羽下面に黒色斑があるのが特徴です。

翼には不明瞭な黒褐色のM字模様を確認することができます・・・



翼下面が少し見えましたが、特徴である翼下面の白色部と風切の黒色斑を確認することができます・・・


次は遥か彼方を一直線に飛んでいたオガサワラミズナギドリ(旧称セグロミズナギドリ)です。
オガサワラミズナギドリ(旧称セグロミズナギドリ)(Bannerman's Shearwater)は小笠原諸島、火山列島周辺に分布する体長約31cmのミズナギドリ科ミズナギドリ属の海鳥で、従来、太平洋のミクロネシア、ポリネシア からメラネシアの一部や、大西洋、インド洋の熱帯から亜熱帯の島嶼で繁殖するAudubon's Shearwater(旧称セグロミズナギドリ)の9亜種の一つとして分類されていましたが、IOC(国際鳥類学会議)では現在はAudubon's Shearwaterから分離独立させており、本ブログでもIOCの分類に従いました。
小笠原からの復路で目にしたオガサワラミズナギドリ(旧称セグロミズナギドリ)。遥か彼方を飛んでおりあくまで証拠写真ですが、特徴である頭部から上面が黒褐色で、白色の体下面、翼の下面は白くて灰黒色の縁取りを何とか確認することができます。





今日は何れも小笠原からの復路で目にしたシロハラミズナギドリとセグロミズナギドリをご紹介しましたが、中でもセグロミズナギドリについては、近年、Audubon's Shearwater(旧称セグロミズナギドリ)の1亜種から別種Bannerman's Shearwater(オガサワラミズナギドリ)として分離独立しており、数ヵ月おきに更新されるIOCリストから目が離せません・・・
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