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アホウドリ、クロアシアホウドリ

コスタリカシリーズの途中ではありますが、今日は先日乗船した八丈島航路で観察した初見のアホウドリとクロアシアホウドリをご紹介します。

最初は国内希少野生動植物種で特別天然記念物に指定されているアホウドリ(Short-tailed Albatross)です。アホウドリは北太平洋に分布し、夏季はベーリング海やアラスカ湾、アリューシャン列島周辺で暮らし、冬季になると繁殖のため日本近海に南下。繁殖地としては伊豆諸島の鳥島、沖縄尖閣諸島北小島、南小島でのみ繁殖が確認されていましたが、2011年以降はミッドウェー環礁でも繁殖が確認されているそうです。

帰りの航路でようやく姿を見せてくれたアホウドリ。突然頭上に現れましたが何とかシャッターに収めることができました。全体的に黒褐色気味であることから亜成鳥と思われます。

アホウドリ1

アホウドリ2

アホウドリ3

アホウドリ4

次はクロアシアホウドリ(Black-footed Albatross)です。クロアシアホウドリはアホウドリと同じく主に北太平洋に生息し、夏季はベーリング海やアラスカ湾、アリューシャン列島周辺に渡り、冬季になるとハワイ諸島、マーシャル諸島などで繁殖。日本では聟島列島、鳥島、尖閣諸島北小島で繁殖していますが、2013年4月、伊豆諸島の八丈小島(無人島)において約30羽が営巣を開始したことが確認されており、このまま繁殖地として定着すれば世界最北の繁殖地となるそうです。

アホウドリが現れた後しばらくして海面近くを低空飛翔し船を横切って行ったクロアシアホウドリ。クロアシアホウドリは全身すすけた黒褐色で、僅かに嘴基部周辺と目の下だけが白色でした。

クロアシアホウドリ1

今日は八丈島航路で観察した初見のアホウドリとクロアシアホウドリをご紹介しましたが、特にアホウドリについては、かっては小笠原諸島、大東諸島、澎湖諸島(台湾)でも繁殖していたそうですが、明治時代に入り輸出目的の羽毛採取が始まり、その後乱獲が続いたことにより一時は絶滅したと考えられていたそうです。その後、鳥島で繁殖している個体が再発見され保護活動が続けられたことによりその数は徐々に増加し、2010年における調査では鳥島の総個体数は2,570羽と推定されているそうです。このように人間との関わりの深い野生生物ですが、絶滅の危機に頻しないようこの先も手厚い保護を行ってほしいものです・・・


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オオミズナギドリ

昨日のアホウドリ、クロアシアホウドリに続き、今日は同じく八丈島航路で群飛していたオオミズナギドリをご紹介します。

オオミズナギドリ(Streaked Shearwater)は西太平洋北部の温帯域でミズナギドリ科のうち唯一繁殖し、夏鳥として日本近海、黄海、台湾周辺の島嶼に分布し、日本では、夏季に北海道から八重山諸島にかけての離島で繁殖。冬季になるとフィリピンやオーストラリア北部周辺で越冬するそうですが、日本の近海に残るものもあると言われています。関東周辺では伊豆諸島の御蔵島が主な繁殖地で、御蔵島に立ち寄る八丈島航路ではミズナギドリの大群を見ることができます。

海上で休んでいたミズナギドリの群れ

オオミズナギドリ1

船が近づくと一斉に飛び立ち始めました。オオミズナギドリは飛び立つのが苦手のようで、羽ばたきながら助走をつけて飛び立って行きました。

オオミズナギドリ2

オオミズナギドリ4

オオミズナギドリ5

こちらは船の近くを海面すれすれに飛んでいたオオミズナギドリ。

オオミズナギドリ6

ミズナギドリの名前は細くて長い翼を左右に傾け、弧を描き滑空する様が「水を薙(な)ぐ」ように飛ぶことから名付けられていますが、オオミズナギドリの場合、お腹が白いため遠くから見ていると黒と白の飛行物体が交互に現れるような印象があります。

オオミズナギドリ7

頭部には特徴的な白色と黒褐色のごま塩模様があります。

オオミズナギドリ8

オオミズナギドリ11

オオミズナギドリ9

オオミズナギドリ10

今日は八丈島航路のオオミズナギドリをご紹介しましたが、船の進行に伴い船体の左右から次々と飛び出してくるオオミズナギドリは飛翔パターンがほとんど同じで、写真に撮ってもほとんど変わり映えがしませんが、それでも次々と現れる鳥たちを見ると、ついついシャッターに手が向かってしまいました・・・


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小笠原の鳥たち・・・アカガシラカラスバト

小笠原シリーズの続きで、今日は小笠原諸島、硫黄列島の固有種、亜種アカガシラカラスバト(Japanese wood pigeon)をご紹介します。亜種アカガシラカラスバトは基亜種カラスバト、亜種ヨナグニカラスバトとともにカラスバト3亜種のひとつであり、名前のように頭部は美しい赤紫色の羽毛で被われています。

アカガシラカラスバトは開発や人為的に移入されたネコ、ネズミなどによる捕食などにより生息数は減少しており、1969年には国の天然記念物、1993年には国内希少野生動植物種に指定されています。今回最初に訪れた父島では見ることができず、その後訪れた母島でようやくその姿を目にすることができました。

神社の森で休んでいた亜種アカガシラカラスバト。頸や肩の辺りが金属光沢に輝きとてもきれいでした。

アカガシラカラスバト2

アカガシラカラスバト3

アカガシラカラスバト6

アカガシラカラスバト1

アカガシラカラスバト5

こちらは早朝、別の神社で見たアカガシラカラスバト。突然やって来て電線にとまりましたが、暫くの間じっと動かず・・・

アカガシラカラスバト7

アカガシラカラスバト8

アカガシラカラスバト9

暫くして近くの木に飛び移りました。

アカガシラカラスバト10

アカガシラカラスバト11

今日は小笠原諸島、硫黄列島の固有種、亜種アカガシラカラスバトをご紹介しましたが、一時は小笠原諸島で40羽以下となっていたようですが、近年、野ネコ対策等が功を奏しその数も徐々に回復しているそうで、今回訪れた母島では合計6個体を見ることができました。島では通称「アカポッポ」と呼ばれて親しまれており、この先もこの希少種を手厚く保護していってほしいものです・・・


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小笠原の鳥たち・・・オガサワラヒヨドリ、オガサワラメジロ、オガサワラノスリ

小笠原シリーズの続きで、今日も小笠原固有の鳥、亜種オガサワラヒヨドリ、オガサワラメジロ、亜種オガサワラノスリをご紹介します。

最初は亜種オガサワラヒヨドリです。ヒヨドリ(Brown-eared bulbul)は日本、サハリン、朝鮮半島南部、台湾、中国南部、フィリピンの北部に分布し、日本国内では留鳥または漂鳥としてごく普通に見られ、日本では8亜種に分類されています。

8亜種の中では最も暗色とされているオガサワラヒヨドリ。確かに普段見ているヒヨドリよりは黒っぽいですね・・・

オガサワラヒヨドリ1

オガサワラヒヨドリ2

次はオガサワラメジロです。メジロ(Japanese White-eye)は東アジア(日本、中国、朝鮮半島、台湾、海南島)から東南アジア(ベトナム、タイ、フィリピン)にかけて分布する留鳥または漂鳥で、日本では6亜種に分類されています。今回見たオガサワラメジロですが、かっては小笠原諸島の母島や父島に生息するメジロは亜種オガサワラメジロとされていましたが、近年、シチトウメジロとイオウトウメジロとの交雑個体群であることが判り、亜種からは除外されているそうです。

メジロ1

この個体は嘴が長く、シチトウメジロの特徴を持っているようです。

メジロ2

こちらはパパイヤの実を食べにやって来たオガサワラメジロ。

メジロ3

メジロ4

最後はオガサワラノスリです。ノスリ(Eastern Buzzard)は中央・南シベリア、モンゴル、中国、日本に生息し、日本では亜種ノスリ、亜種ダイトウノスリ、亜種オガサワラノスリが生息していましたが、亜種ダイトウノスリはすでに絶滅しているとされており、現在は亜種ノスリと亜種オガサワラノスリの2種のみとなっているようです。

夕方、母島で上空を旋回していた亜種オガサワラノスリ。

オガサワラノスリ1

民宿近くの電柱にとまっていた幼鳥と思われる個体。逆光のためぼんやりとした画像しか撮れませんでした。

オガサワラノスリ2

今日は小笠原固有の鳥、亜種オガサワラヒヨドリ、オガサワラメジロ、亜種オガサワラノスリをご紹介しましたが、もう一つの固有亜種ハシナガウグイスについては一度だけ間近で見ることができましたが、あまりに近くて撮影することができませんでした。東洋のガラパゴスとも呼ばれる小笠原ですが、稀少な固有種が豊富なこの島も自然環境保護と観光産業への期待の狭間で揺れているようにも見えます。いろいろな考え方があると思いますが、自然環境保護あっての観光産業という立場で進めてほしいものです・・・


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小笠原の鳥たち・・・カツオドリ、アカアシカツオドリ

昨日までは小笠原で出会った陸の鳥たちをご紹介しましたが、今日からは小笠原航路、母島航路、硫黄島3島巡りなどで出会った海鳥たちをご紹介します。

最初はカツオドリ(Brown booby)です。カツオドリはインド洋、南大西洋、太平洋西部および中東部、カリブ海に分布し、日本では亜種カツオドリが仲御神島、伊豆諸島、硫黄列島、小笠原諸島、草垣群島、尖閣諸島などで繁殖しています。

船と並走して飛んでいたカツオドリのオス。オスは眼の周囲にある露出した皮膚が黄緑色であることから識別することができます。

カツオドリ10

間近を飛んでいったカツオドリ。近くで見るカツオドリは力強く迫力があります。

カツオドリ11

カツオドリは船に驚いて飛び出して行くトビウオを狙って急降下を繰り返していましたが、これはその後、海面から飛び上がる様子です。

カツオドリ12

カツオドリ13

こちらは眼の周りの裸出部が黄色のメス。オス同様、船に並走して飛んでいました。

カツオドリ1

カツオドリ2

カツオドリ3

カツオドリ4

次はアカアシカツオドリ(Red-footed booby)です。アカアシカツオドリはインド洋、大西洋、太平洋の熱帯および亜熱帯の海域に分布し、日本では亜種アカアシカツオドリが八重山諸島の仲御神島でごく少数が繁殖するほか、南硫黄島でも繁殖の可能性が高いようです。

全身が白く、嘴は青灰色で嘴の基部はピンク色がかり、足は赤い亜種アカアシカツオドリ。

アカアシカツオドリ3

アカアシカツオドリ4

アカアシカツオドリ5

アカアシカツオドリ6

アカアシカツオドリ2

間近を飛んでいった亜種アカアシカツオドリ。カツオドリ同様、近くを飛ぶと迫力があります、

アカアシカツオドリ1

今日はカツオドリの仲間2種をご紹介しましたが、和名はカツオなどの大型魚類に追われて海面付近に上がってきた小魚を狙って集まる事から、漁師からカツオなどの魚群を知らせる鳥とみなされた事が由来のようで、一方、英名のbooby(間抜けの意味)は陸上でぎこちなく歩く姿や、まるで警戒心のない様子から名付けられたと言われ、ゴルフの「ブービー賞」の名のもとにもなっています。
なお、蛇足ですが、ゴルフではbooby(カツオドリ)以外にもbirdie(小鳥)、eagle(ワシ)、albatross(アホウドリ)など、鳥に関連した名前が使われていますが、考えてみると不思議です・・・


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自然の中で息づく野鳥たちとの出会いに、年も忘れて心ときめかせています。


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