弱肉強食の世界

舳倉島シリーズの最後に、今日は島で目にした弱肉強食の世界をご紹介します。

最初は小鳥を獲ったハヤブサです。

ハヤブサ(Peregrine falcon)は南極大陸を除くほぼ全世界に分布し、寒冷地に分布する個体群は冬季になると温帯域や熱帯域へ移動し越冬。日本では亜種ハヤブサが周年留鳥として生息し、冬季に亜種オオハヤブサや亜種シベリアハヤブサが越冬のため稀に飛来するようです。

そんなハヤブサですが、この時期、島に立ち寄る小鳥類を狙って活発に動き回っていましたが、偶然、獲物を獲ったハヤブサを目にすることができました。突然、こちらに近づいてきたハヤブサの幼鳥。

ハヤブサ0

すると、突然ハヤブサの成鳥が現れ幼鳥に襲いかかりました。よく見ると、幼鳥は小鳥を捕まえていました。

ハヤブサ1

何とか成鳥を振り切って逃げる幼鳥。脚には捕えた小鳥をしっかり掴んでいます・・・

ハヤブサ2

海岸線の岩礁に向かって必死に逃げる幼鳥。

ハヤブサ3

ハヤブサ4

無事、岩礁にたどり着きました・・・

ハヤブサ5

ハヤブサ6

次は同じく小鳥を捕まえたハシブトガラスです。

ハシブトガラス(Large-billed crow)はユーラシア大陸東部に分布し、日本では留鳥として、亜種ハシブトガラスが北海道から九州にかけて分布するほか、亜種チョウセンハシブトガラス(対馬付近に分布)、亜種 リュウキュウハシブトガラス(奄美群島以南の南西諸島に分布)、亜種オサハシブトガラス (八重山列島に分布)の3亜種の分布が確認されています。

水場近くの松の木に突然やって来た亜種ハシブトガラス。よく見ると口にはムクドリと思われる小鳥を咥えていました。

ハシブトガラス1

ハシブトガラス2

今日はハヤブサとハシブトガラスの犠牲になった小鳥たちをご紹介しましたが、自然界の掟とはいえ、渡りの途中ようやく島に辿り着いた小鳥たちが、このように犠牲なるのを見るのは実に耐え難いものです・・・


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ハイタカ

舳倉島シリーズの続きで、今日はハイタカをご紹介します。

ハイタカ(Eurasian sparrowhawk)はユーラシア大陸の温帯から亜寒帯にかけての広い地域に分布し、6亜種に分類されていますが、日本にはシベリア東部からカムチャッカ、中国北部、日本などで繁殖する亜種ハイタカが留鳥として四国以北に分布し、九州以南では冬鳥として知られています。

そんなハイタカですが、移動途中に島に立ち寄ったのか、突然低い松の木にやって来ました。よく見ると白くて太い眉斑があり、体上面は暗灰褐色で羽縁は橙褐色であることから幼鳥と思われます。

ハイタカ2

この時期、島に立ち寄った小鳥類を狙っているのか、盛んに周りの様子を覗っていました・・・

ハイタカ3

ハイタカ4

ハイタカ5

ハイタカ6

ちょっと目を離した瞬間飛ばれてしまい飛び出しの写真は撮れませんでしたが、こちらは上空を横切っていったハイタカです。

ハイタカ7


今日は移動の途中、島に立ち寄ったと思われるハイタカをご紹介しましたが、日本では四国以北に留鳥として分布し、冬季、一部個体が暖地に移動するとされています。一方、シベリア東部からカムチャッカ、中国北部で繁殖した個体は、冬季、南方に移動するとされています。舳倉島のような日本海側の島嶼にやってくるハイタカは大陸で繁殖した個体なのか、あるいは日本で繁殖した個体なのか、果たしてどちらなのでしょうか? 


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ミヤマホオジロ、ホオアカ、クロジ、アオジ

舳倉島シリーズの続きで、今日はホオジロ科の鳥、4種をご紹介します。

最初は先日もご紹介したミヤマホオジロ(Yellow-throated bunting)です。ミヤマホジロは2亜種に分類されていますが、日本には中国や朝鮮半島、ウスリーなどで繁殖した亜種ミヤマホオジロが冬季に南下し越冬しますが、今年も渡りの途中、島に立ち寄ってくれたようです。

桜の木にとまったオス。

ミヤマホオジロ5

ミヤマホオジロ6

ミヤマホオジロ1

こちらはメス。

ミヤマホオジロ11

次は一瞬だけ目にしたホオアカです。
ホオアカ(Chestnut-eared Bunting)はインド、モンゴル、ロシアから日本にかけて分布し、全部で3種に分類されていますが、日本には北方に分布する亜種Emberiza fucata fucataが留鳥または漂鳥として全国各地に分布しています。

島の道路で草の実を啄んでいた冬羽のホオアカ。

ホオアカ1

ホオアカ2

次はクロジです。
クロジ(Grey bunting)です。カムチャツカ半島南部から千島列島、サハリンで繁殖し、冬季は中国東部へ渡り越冬しますが、全部で2亜種に分類されており、日本では亜種クロジ(Emberiza variabilis variabilis )が本州中部以北に留鳥として生息し、冬季は南方や平地に移動する個体も多いほか、北海道では夏鳥として、本州中部以西では冬鳥として渡来します。

ススキにとまっていたクロジ。体上面は灰褐色で黒褐色の縦斑があり、外頬線が淡色ではっきりしていることからメスと思われます。

クロジ8

こちらは水場に現れたクロジの第1回冬羽に換羽中と思われる個体。

クロジ7

クロジ4

クロジ5

最後はアオジです。
アオジ(Black-faced bunting)は夏季に中国、ロシア南東部、朝鮮半島北部などで繁殖し、冬季になると中国南部、台湾、インドシナ半島などへ南下し越冬しますが、全部で3亜種に分類されており、日本では亜種アオジが留鳥または漂鳥として北海道から本州中部に生息し、本州中部以南では主に冬鳥として見られるほか、少数ながら亜種シベリアアオジが旅鳥として日本海側の島嶼や南西諸島に飛来することが知られています。

そんな亜種アオジですが、移動の途中島に立ち寄ったようで、島の道路で草の実を啄んでいました。

アオジ1

アオジ2

今日は移動の途中島に立ち寄ったホオジロ科の鳥4種をご紹介しましたが、ミヤマホオジロについては冬鳥として大陸からの移動途中に立ち寄ったものと思われますが、留鳥あるいは漂鳥であるホオアカ、クロジ、アオジについては、はたして国内での移動なのか、あるいは大陸からの移動なのか、いろいろ考えさせられます・・・


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ルリビタキ

舳倉島シリーズの続きで、今日はルリビタキをご紹介します。

ルリビタキ(Red-flanked bluetail)は夏季はユーラシア大陸の亜寒帯やヒマラヤ山脈で繁殖し、冬季はユーラシア大陸南部で越冬。日本では留鳥または漂鳥として北海道、本州、四国の平地から亜高山帯で繁殖し、冬季は本州以南の平地から山地の常緑広葉樹林、公園などで越冬することが知られています。

そんなルリビタキですが、移動が始まったようで島ではたくさんの個体を目にすることができました。水場に姿を見せたルリビタキ。小雨覆にわずかに青みが見られ、脇の橙色もはっきりしていることから、オスの第1回冬羽の可能性もあります。

ルリビタキ6

表情が何とも可愛らしいですね・・・

ルリビタキ7

ルリビタキ8

ルリビタキ9

ルリビタキ10

こちらは島の道路に姿を見せたルリビタキ。こちらも小雨覆にわずかに青みが見られ、脇の橙色もはっきりしていることから、オスの第1回冬羽の可能性があります。

ルリビタキ5

ルリビタキ4

ルリビタキ3

日本では留鳥または漂鳥として知られているルリビタキですが、能登半島から北に50km離れた舳倉島に立ち寄る個体は漂鳥としての国内での移動なのでしょうか? あるいは大陸から越冬のため渡来した個体なのでしょうか? いろいろ考えさせられます・・・


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キクイタダキ

舳倉島シリーズの続きで、今日はキクイタダキをご紹介します。

キクイタダキ(Goldcrest)はユーラシア大陸の高緯度から中緯度の地域に広く分布し、日本では留鳥または漂鳥として北海道から本州中部に生息し、本州中部以南の西日本には一部が越冬のために飛来することが知られています。和名は頭頂部に黄色い冠羽があるため菊を戴くという意味から命名されたキクイタダキですが、英名のGoldcrestはもっとストレートです。

そんなキクイタダキですが、島の低い松の木の中で忙しく動き回っていました。

キクイタダキ1

特徴である黄色い冠羽を少し見せてくれました。写真でははっきりしませんが、冠羽の中央部に橙色が少し見えましたのでオスと思われます。

キクイタダキ2

キクイタダキ3

キクイタダキ4

キクイタダキ5

キクイタダキ6

キクイタダキ7

キクイタダキ8

キクイタダキ科キクイタダキ属に分類されているキクイタダキですが、留鳥性が強いのか全部で14亜種に分類されています。そのうち日本に生息しているのは日本、韓国、中国、シベリア の東アジアで繁殖する亜種Regulus regulus japonensisで、ヨーロッパに分布する基亜種Regulus regulus regulus に比べ、より緑色がかっており、次列風切と三列風切の先端が白いのが特徴だそうです・・・


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