乙女高原の蝶たち

昨日の続きで、今日は乙女高原で出会ったチョウたちをご紹介します。

最初はアサギマダラです。アサギマダラ(Chestnut Tiger)はタテハチョウ科に分類される翅の模様が鮮やかな大型チョウですが、長距離を移動することで知られ、長年のマーキング調査で秋に日本本土から南西諸島・台湾へ渡る個体が多く発見されているほか、少数は初夏から夏にその逆のコースで北上している個体も発見されているようです。しかし、日本の太平洋沿岸の暖地や中四国・九州では幼虫越冬しており、春から初夏に本州で観察される個体の多くは本土で羽化した個体と推測されているようです。

ヨツバヒヨドリの花で吸蜜するアサギマダラ。なおアサギマダラの和名ですが、翅の水色部分の色から「浅葱」(青緑色の古称)の名前が付けられたようです。

アサギマダラ1

アサギマダラ2

アサギマダラ3

アサギマダラ4

次は同じくヨツバヒヨドリやアザミ類で吸蜜していたタテハチョウ科ヒョウモンチョウ族のチョウです。ヒョウモンチョウ族は翅の表側の模様が極めてよく似ており、裏側の模様で識別するようですが、今回撮った写真は何れも裏側がはっきりしておらず、残念ながら識別することができませんでした。

ミドリヒョウモン1

ミドリヒョウモン2

ミドリヒョウモン3

次はキアゲハ(Old World Swallowtail )です。キアゲハはアゲハチョウ科に分類されるチョウの一種で、ユーラシア大陸と北米大陸に広く分布し、日本でも普通のアゲハとともに全国でよく見られるアゲハチョウです。

シシウドで吸蜜していたキアゲハ。和名どおり黄色みが強いので普通のアゲハと識別することができます。

キアゲハ1

キアゲハ2

次はジャノメチョウ(The Dryad)です。ジャノメチョウはタテハチョウ科ジャノメチョウ亜科ジャノメチョウ属に分類されるチョウの1種で、前翅に2つ、後翅に1つの眼状紋があることで識別することができます。

枯草の上で休んでいたジャノメチョウ。特徴的な眼状紋がよく分かります。

ジャノメチョウ1

ジャノメチョウ2

最後はキマダラセセリ(The Japanese Dart)です。キマダラセセリはセセリチョウ科に属するチョウの一種で、名前のように
オレンジ色~褐色の斑模様を持つことで識別することができます。

食草であるススキの葉にとまっていたキマダラセセリ。

タカネキマダラセセリ

今日は乙女高原で出会ったチョウたちをご紹介しましたが、野鳥が夏枯れのこの時期、たまにはこのような蝶たちもいいものです・・・


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国蝶オオムラサキ

山梨県は国蝶オオムラサキの生息数が多いことで知られており、北杜市にはオオムラサキセンターが設立されています。そして、ここクラインガルテンの近くでも例年この時期になるとたくさんのオオムラサキが飛び交っています。

クラインガルテン近くの森の樹液酒場にやって来たオオムラサキ。こではスズメバチも来ており、時々バトルを繰り広げていました。

スズメバチの周りに集まっていたオオムラサキのオス。紫色の羽根が実にきれいでした。

オオムラサキ1

羽根を広げているのは羽根色が茶色っぽいメス。メスのほうが体が一回り大きく体長は約12cmです。(オスは約10cm)

オオムラサキ2

オス2頭

オオムラサキ3

こちらは同じクヌギの根元に集まったオスとメス。

オオムラサキ5

ここには同じタテハチョウの仲間である羽根色の美しいルリタテハもやって来ました。

オオムラサキ4

近くのエノキにやって来たメス。どうやら卵を産み付けていたようです。

オオムラサキ6

今日はクラインガルテン近くの森で出会った国蝶オオムラサキをご紹介しましたが、オオムラサキが生息するには産卵木であるエノキをはじめ、成虫が蜜を吸うクヌギなどの豊かな森が不可欠と言われています。幸いこの辺りにはこのような自然がまだ幾分かは残されていますが、年とともに開発も進みつつあります。いつまでもこのような貴重な生き物が生息できるよう自然環境の保全を是非考えてもらいたいものです・・・

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