メキシコマシコ

昨日に続き、今日はバンクーバーで目にしたメキシコマシコをご紹介します。

メキシコマシコ(House Finch)はカナダ南部からアメリカ、メキシコにかけて分布するアトリ科Haemorhous属の鳥で、分布域により11亜種に分かれており、今回目にしたのはカナダ南西部・南東部、アメリカ、メキシコ北西部に分布する亜種Haemorhous mexicanus frontalisと思われます。なお、メキシコマシコは日本で見られるオオマシコやベニマシコ、アカマシコとは近縁のようで、オスは赤く、メスは褐色である点も共通しています。

海岸線のブッシュで目にしたメキシコマシコのオス。頭から胸にかけて赤みがあり、下腹部には褐色の縦斑が見られます。

メキシコマシコ1

メキシコマシコ2

メキシコマシコ3

最初はオスだけでしたが、突然メスのほうもやって来ました。メスは全身が灰色みを帯びた褐色で、下面全体に濃褐色の縦斑が見られました。

メキシコマシコ4

メキシコマシコ10

メキシコマシコ11

今日は北米では比較的普通に見られるメキシコマシコをご紹介しましたが、メキシコマシコは従来、オオマシコやベニマシコ、アカマシコと同じマシコ属(Carpodacus)に分類されていましたが、近年、ムラサキマシコ、ズアカマシコとともにマシコ属から分離し、3種はHaemorhous属に分類されています・・・


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コマツグミ

再びバンクーバーの鳥に戻ります。今日は北米から中米にかけてごく普通に見られるコマツグミをご紹介します。

コマツグミ(American Robin)は北はアラスカ、カナダから南は中米のグアテマラまで広く分布する体長25~28cmのヒタキ科ツグミ属の鳥で、分布域により7亜種に分かれており、今回目にしたのはアラスカ南東部からカナダ西部の海岸線で繁殖し、冬季はアメリカ南西部で越冬する亜種Turdus migratorius caurinusと思われます。

ライフェル保護区で目にしたコマツグミ。成鳥のオスは頭が黒く、胸から腹は鮮やかなオレンジ色をしていますが、この個体は全体的に体色が鈍いことからオスの若い個体と思われます。

コマツグミ1

コマツグミ2

コマツグミ4

コマツグミ5

今日はバンクーバーで目にしたコマツグミの若いオスと思われる個体をご紹介しましたが、ご参考までに、2年前の4月、同じくバンクーバーで撮影した成鳥のオスをご紹介します・・・

http://shumishan.blog.fc2.com/blog-entry-963.html


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ホシワキアカトウヒチョウ

昨日の続きで、今日はバンクーバーで目にしたホシワキアカトウヒチョウをご紹介します。

ホシワキアカトウヒチョウ(Spotted Towhee)はカナダ南西部からアメリカ、メキシコ、グアテマラにかけて分布する体長約21cmのホオジロ科トウヒチョウ属の鳥で、分布域により実に21亜種に分けられており、今回目にしたのはカナダ南西部からアメリカ・オレゴン州南西部にかけて分布する亜種Pipilo maculatus oregonusと思われました。また、ちょっと変わった名前の由来ですが、ホシワキアカは脇腹が赤茶色で暗黒色の背面に白色の斑点模様があることから、また、トウヒは英名(鳴き声から命名?)をそのまま命名したものと思われます。

スタンレーパークで目にしたホシワキアカトウヒチョウのオス。

ホシワキアカトウヒチョウ1

ホシワキアカトウヒチョウ2

ホシワキアカトウヒチョウ3

ホシワキアカトウヒチョウ4

こちらは頭部から胸、背面、尾羽がオスに比べ褐色みを帯びていることからメスと思われます。

ホシワキアカトウヒチョウ5

ホシワキアカトウヒチョウ6

ホシワキアカトウヒチョウ7

今日はバンクーバーで目にしたホシワキアカトウヒチョウをご紹介しましたが、それにしても分布域により21亜種に分類されているということは、それぞれの生息域ではあまり移動せず留鳥化することにより、それぞれ独自の進化(分化)をしてきたということでしょうか・・・


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ミヤマシトド

昨日の続きで、今日はバンクーバーで目にしたミヤマシトドをご紹介します。

ミヤマシトド(White-crowned Sparrow)はアラスカ、カナダ、アメリカ北部と西部で繁殖し、冬季はアメリカ南西部からメキシコに渡り越冬する体長16~17cmのホオジロ科ミヤマシトド属の鳥で、全部で5亜種に分かれており、今回目にしたのはカナダ南西部とアメリカ北西部で繁殖し、冬季はアメリカ南西部で越冬する亜種Zonotrichia leucophrys pugetensisと思われました。なお、日本では迷鳥として北海道、本州、飛島、舳倉島、四国、見島、九州で記録があるようです。

ライフェル保護区で目にしたミヤマシトドの第1回冬羽と思われる個体。全体的に褐色みを帯び、頭央線、頭側線は褐色で、眉斑は淡褐色。嘴、足は橙褐色なのが特徴のようです。

ミヤマシトド6

ミヤマシトド7

ミヤマシトド8

ミヤマシトド9

こちらはスタンレーパークで目にしたミヤマシトド。

ミヤマシトド10

今日は第1回冬羽と思われるミヤマシトドをご紹介しましたが、以前、3月に当地を訪れた時には美しい夏羽個体を見ることができました。美しさという点ではやはり夏羽に軍配が上がりますが、野鳥の生態を知る上では冬羽も価値があります・・・


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ゴマフスズメ、イエスズメ

昨日に続き、今日は同じくバンクーバーで目にしたゴマフスズメとイエスズメをご紹介します。

最初はゴマフスズメです。

ゴマフスズメ(Fox Sparrow)は従来、アリューシャン列島からアラスカ、カナダ、北アメリカの西部で繁殖し、冬季は北アメリカの南部からメキシコ北部へ移動し越冬する体長17~18cmのホオジロ科ゴマフスズメ属の鳥として知られていましたが、現在、IOC(国際鳥類学会議)では本種を以下の4種に分離独立させており、今回目にしたの分布域から考え、Sooty Fox Sparrow(ゴマフスズメ)7亜種のうち、アラスカ南東部からアメリカ北西部の海岸線で繁殖し、カナダ・ブリティッシュコロンビア州南西部からカリフォルニアにかけて越冬する亜種Passerella unalaschcensis fuliginosaと思われました。

・Red Fox Sparrow(2亜種)・・・アラスカ北東部・中央部からカナダ東部で繁殖し、アメリカ中南部・東南部で越冬
・Sooty Fox Sparrow(ゴマフスズメ:7亜種)・・・アリューシャン列島、アラスカ南西部、カナダ北西部で繁殖し、カナダ南西部からカリフォルニア南部で越冬
・Slate-colored Fox Sparrow(5亜種)・・・カナダ南西部からアメリカ中西部で繁殖し、カリフォルニアとアリゾナ南部で越冬
・Thick-billed Fox Sparrow・・・オレゴン南西部、カリフォルニアで繁殖し、カリフォルニア南部からメキシコ北西部で越冬

なお、ゴマフスズメは日本では迷鳥として1935年に栃木県、1985年に北海道で記録されています。

ライフェル保護区で目にしたゴマフスズメ。頭部から体上面は灰褐色。顎線、胸、脇に灰褐色の斑が密集しているのが特徴で、和名はこのゴマフ状の斑から名付けられたようです。

ゴマフスズメ1

ゴマフスズメ2

次はイエスズメです。

イエスズメ(House Sparrow)は南極を除く全大陸に分布する体長14~16cmのスズメ科スズメ属の鳥で、世界一分布域の広い鳥類として知られていますが、東アジアは分布の空白域になっており、朝鮮半島、日本、台湾、フィリピン、インドネシアには自然分布していません。なお、イエスズメは分布域により12亜種に分類されており、今回目にしたのはヨーロッパ西部・北部からアジア北部、シベリア北東部にかけて自然分布し、南北アメリカ、アフリカ南部、オーストラリアに移入された亜種Passer domesticus domesticusと思われます。なお、日本では迷鳥として北海道、利尻島、天売島、舳倉島、見島で記録があり、利尻島ではスズメと交雑し繁殖した記録があるようです。

ライフェル保護区で目にしたイエスズメのオス。スズメとよく似ていますが、額から後頸が灰色で眼の後方に小さい白斑があり、眼先から眼の後方、腮から胸は黒色なのが特徴です。

イエスズメ2

こちらはメス。頭頂、頬以下の体下面は灰褐色で、淡黄褐色の眉斑があるのが特徴です。

イエスズメ1

今日はバンクーバーで目にしたゴマフスズメとイエスズメをご紹介しましたが、中でもゴマフスズメについては近年IOCでは4種に分離しており、常に最新のリストを見ておく必要を感じさせられました・・・


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自然の中で息づく野鳥たちとの出会いに、年も忘れて心ときめかせています。


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