オキナインコ

今日まで長々と南欧シリーズにお付き合いいただきありがとうございました。シリーズの最後に、今日はバルセロナで目にしたオキナインコをご紹介します。

オキナインコ(Monk Parakeet)は南アメリカのボリビア、ブラジル、パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイに自然分布する体長28~31cmのインコ科オキナインコ属の鳥で、3亜種が知られています。人の物まねがうまいため飼育されることが多く、そのため篭脱けした個体が再野生化し、イスラエル、ベルギー、スペイン、ポルトガル、イタリア、スロバキア、カナリア諸島、アメリカ、バハマ、プエルトリコ、チリ、日本などで繁殖しているようで、米国では8つの州に外来種として定着し、フロリダ州における生息数は10万羽と推定されているそうです。

バルセロナのホテル前の街路樹で目にしたオキナインコ。この木の若葉が好みのようで、盛んに黄緑色の若葉を食べていました。

オキナインコ1

オキナンコ2

オキナインコ3

オキナインコ4

オキナインコ5

南欧シリーズの最後に、当地では外来種のオキナインコをご紹介しましたが、飼育種には緑色の部分が白色、青色、黄色などに色変わりしたものもいるそうですが、それらの色は自然環境下では捕食者に見つけられやすいため、再野生化した個体群は野生種と同じ緑色をしているものがほとんどだそうです・・・


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イエスズメ

南欧シリーズの続きで、今日は日本でも記録のあるイエスズメをご紹介します。

イエスズメ(House Sparrow)は南極を除く全大陸に分布する体長14~16cmのスズメ科スズメ属の鳥で、世界一分布域の広い鳥類として知られていますが、東アジアは分布の空白域になっており、朝鮮半島、日本、台湾、フィリピン、インドネシアには自然分布していません。なお、イエスズメは分布域により12亜種に分類されており、今回目にしたのはヨーロッパ南部からトルコ中部にかけて分布する亜種Passer domesticus balearoibericusと思われました。なお、日本では迷鳥として北海道、利尻島、天売島、舳倉島、見島で記録があり、利尻島ではスズメと交雑し繁殖した記録があるようです。

スペイン北部の港湾都市ビルバオで目にしたイエスズメのオス。スズメとよく似ていますが、額から後頸が灰色で眼の後方の小さい白斑が特徴です。

イエスズメ11

この写真では眼の後方の小さな白斑がよく分かります・・・

イエスズメ10

左は幼鳥でしょうか・・・

イエスズメ8

イエスズメ9

こちらはピレネー山脈の山中にあるアンドラ公国で目にしたイエスズメ。偶然、交尾の現場に立ち会ってしまいました・・・

イエスズメ1

イエスズメ2

イエスズメ3

イエスズメ4

イエスズメ5

今日は日本でも記録のあるイエスズメのヨーロッパ南部の亜種と思われる個体をご紹介しましたが、スペインにはイエスズメとは近縁の別種スペインスズメ(Spanish Sparrow)が分布しており、スペイン滞在中何度も探しましたが、結局目にすることはできませんでした。次回訪れることがあれば是非見てみたいものです・・・


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ニシツメナガセキレイ(仮称)、ハクセキレイ

南欧シリーズの続きで、今日はニシツメナガセキレイ(仮称)と思われる個体とハクセキレイをご紹介します。

最初はニシツメナガセキレイ(仮称)の幼鳥と思われる個体です。

従来、ツメナガセキレイ(Yellow Wagtail)は夏季にユーラシア大陸中部以北、アラスカで繁殖し、冬季はアフリカ大陸、ユーラシア大陸南部、インドネシアなどへ渡り越冬するセキレイ科セキレイ属の鳥として知られてきましたが、近年、IOC(国際鳥類学会議)ではYellow WagtailをWestern Yellow Wagtail(ニシツメナガセキレイ(仮称):10亜種)とEastern Yellow Wagtail(ツメナガセキレイ:3亜種)の2種に分割しており、今回目にしたのはニシツメナガセキレイ(仮称)のうち、イベリア半島、フランス南西部、アフリカ北西部で繁殖し、冬季、アフリカ西部・中北部で越冬するき亜種Motacilla flava iberiaeと思われました。

スペインの首都マドリッド近郊で目にしたニシツメナガセキレイ(仮称)の幼鳥と思われる個体。体下面に黄色みがないことからキガシラセキレイ幼鳥の可能性も考えましたが、分布域から考え、ニシツメナガセキレイ(仮称)の亜種Motacilla flava iberiaeの幼鳥の可能性が高いと判断しました。

ツメナガセキレイ1

ツメナガセキレイ2

ツメナガセキレイ3

次はハクセキレイです。

ハクセキレイ(White Wagtail)はユーラシアのほぼ全域およびアフリカ北部、アラスカ西部に分布する体長16.5~19cmのセキレイ科セキレイ属の鳥で、分布域により9亜種に分類されており、今回目にしたのはグリーンランド、アイスランド、ヨーロッパ大陸からウラル山脈、コーカサス、中央アジア、中東で繁殖し、冬季、アフリカ、アラビア、南西アジア、南アジアで越冬する基亜種Motacilla alba albaと思われます。

フランスのガヴァルニー村で目にしたハクセキレイの亜種Motacilla alba albaのオスと思われる個体。顔が白く、頭頂から頸、腮から胸が黒色で、背が灰色なのが特徴です。

ハクセキレイ2

ハクセキレイ3

こちらは頭頂が灰色であることからメスと思われます。

ハクセキレイ4

ハクセキレイ1

今日はニシツメナガセキレイ(仮称)と思われる個体とハクセキレイをご紹介しましたが、今回、ツメナガセキレイについていろいろ調べていく中で、近年、IOCではWestern Yellow Wagtail(ニシツメナガセキレイ(仮称))とEastern Yellow Wagtail(ツメナガセキレイ)の2種に分割していることを知りました。野鳥の分類についてはIOCが年に数回Bird Listの見直しを行っており、常に最新のリストをチェックしておく必要がありそうです・・・


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ヨーロッパセグロカモメ(仮称)

南欧シリーズの続きで、今日はヨーロッパセグロカモメ(仮称)をご紹介します。

ヨーロッパセグロカモメ(仮称)(European Herring Gull)はアイスランド、ヨーロッパ北西部からロシア北西部にかけて分布する体長54~60cmのカモメ科カモメ属の鳥で、かっては日本に渡来するセグロカモメのヨーロッパ亜種(2亜種)として分類されていましたが、近年、同じくアメリカ亜種であるアメリカセグロカモメとともに別種として分離独立しています。正式な和名ははっきりしませんが、英名を考えるとヨーロッパセグロカモメとしていいのではないかと思われます。なお本種は2亜種に分かれており、今回目にしたのはアイスランド、ヨーロッパ北西部で繁殖し、冬季、イベリア半島北部で越冬する亜種Larus argentatus argenteusと思われます。

サン・セバスティアンで目にしたヨーロッパセグロカモメ(仮称)の成鳥夏羽。見た目には日本で見られるセグロカモメ(現在は英名:Vega Gull、学名:Larus vegae)と極めてよく似ており、ほとんど区別がつきません。

ヨーロッパセグロカモメ7

ヨーロッパセグロカモメ8

ヨーロッパセグロカモメ9

海岸線を飛翔するヨーロッパセグロカモメ(仮称)。翼先端の白色部はスカンジナビア半島からロシア北西部にかけて繁殖する基亜種Larus argentatus argentatusに比べ、 少し小さいのが特徴だそうです。

ヨーロッパセグロカモメ1

ヨーロッパセグロカモメ5

ヨーロッパセグロカモメ6

今日はセグロカモメから分離独立したヨーロッパセグロカモメ(仮称)をご紹介しましたが、カモメ科の鳥たちは近年、分類が大きく見直されており注意が必要です。ちなみに今までキアシセグロカモメの一亜種として分類されていた亜種カスピキアシセグロカモメはカスピアカモメ(英名:Caspian Gull、学名:Larus cachinnans)として別種になっているほか、同じく亜種カザフキアシセグロカモメはニシセグロカモメ(英名:Lesser Black-backed Gull、学名:Larus fuscus)の亜種として、また亜種キアシセグロカモメ(Larus cachinnans mongolicus)はセグロカモメ(英名:Vega Gull、学名:Larus vegae)の亜種として編入されています・・・


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ミソサザイ、ヨーロッパシジュウカラ

南欧シリーズの続きで、今日はミソサザイとヨーロッパシジュウカラをご紹介します。

最初はミソサザイです。

ミソサザイ(Eurasian Wren)はヨーロッパ、アフリカ北部、西アジア、中央アジアからロシア極東部、東南アジア北部、中国、台湾、朝鮮半島、日本にかけて広く分布する体長9~10.5cmのミソサザイ科ミソサザイ属の鳥で、分布域により実に28亜種に分かれており、今回目にしたのはヨーロッパ大陸のほぼ全域に分布する基亜種Troglodytes troglodytes troglodytesと思われます。なお、日本では亜種ミソサザイ(千島列島南部、樺太、日本)、亜種モスケミソサザイ(伊豆諸島)、亜種Troglodytes troglodytes ogawae(屋久島、種子島)の3亜種が分布しています。

スペインの港湾都市サン・セバスティアンで目にしたミソサザイの基亜種Troglodytes troglodytes troglodytes。見た目には日本で見られるミソサザイとあまり変わりません。

ミソサザイ1

ミソサザイ2

ミソサザイ3

ミソサザイ5

ミソサザイ6

次はヨーロッパシジュウカラです。

ヨーロッパシジュウカラ(Great tit:Parus major)はヨーロッパ、アフリカ北西部からに中東、中央アジアにかけて分布する体長13.5~15cmの生息するシジュウカラ科シジュウカラ属の鳥で、全部で16亜種に分かれており、今回目にしたのはヨーロッパからシベリア西部・中南部、コーカサスなどに分布する基亜種Parus major majorと思われます。なお、ヨーロッパシジュウカラはかっては日本や韓国を含む東アジア、ロシア極東に分布するシジュウカラ(Japanese tit:Parus minor )や、南アジア、東南アジア、西アジアの一部に分布するParus cinereusを含むシジュウカラから分離独立した3種のうちの1種で、日本などで見られるシジュウカラの腹部が白いのに対し、ヨーロッパシジュウカラは腹部が黄色いのが特徴です。

同じくサン・セバスティアンで目にしたヨーロッパシジュウカラ。

ヨーロッパシジュウカラ1

ヨーロッパシジュウカラ2

今日はミソサザイとヨーロッパシジュウカラのそれぞれ基亜種をご紹介しましたが、このようにヨーロッパの亜種が基亜種となるのは、野鳥研究においてイギリス鳥学会が中心的役割を担ってきた結果と思われます・・・


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