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ニシコクマルガラス

今日まで長々とスペインシリーズにお付き合いいただきありがとうございました。シリーズの最後に、今日は日本でも記録のあるニシコクマルガラスをご紹介します。

ニシコクマルガラス(Western Jackdaw)はアフリカ北西部、ヨーロッパのほぼ全域からシベリア中南部、中国西部にかけて広く分布する体長30~34cmのカラス科コクマルガラス属の鳥で、分布域により4亜種に分かれており、今回、スペイン南部で目にしたのはヨーロッパ西部・南部、アフリカ北西部に分布する亜種Coloeus monedula spermologusと思われます。なお、日本では迷鳥として1986年に天売島、1996年~1997年に北海道・浜中町での2例のみ記録がありますが、何れも後頸が淡い灰白色であったことからヨーロッパ東部・南東部からシベリア中南部、中国西部にかけて分布する亜種Coloeus monedula soemmerringii と考えられています。

スペイン南部で目にしたニシコクマルガラス。虹彩が銀灰色なのが本種の特徴で、当地の亜種は全身ほぼ真っ黒ですが、後頭部から頸にかけては灰色なのが特徴のようです。

ニシコクマルガラス1

ニシコクマルガラス2

ニシコクマルガラス3

ニシコクマルガラス4

ニシコクマルガラス5

当地で営巣しているようで、盛んに巣材を集めていました・・・

ニシコクマルガラス7

今日は日本でも記録のあるニシコクマルガラスのうち、ヨーロッパ西部・南部、アフリカ北西部に分布する亜種Coloeus monedula spermologusと思われ個体をご紹介しましたが、ニシコクマルガラスは虹彩が銀灰色のせいかちょっと悪童のような雰囲気を持っていますが、それでも何となく憎めない愛らしさがあります・・・


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ニシツメナガセキレイ(仮称)

スペインシリーズの続きで、今日はニシツメナガセキレイ(仮称)と思われる個体をご紹介します。

従来、ツメナガセキレイ(Yellow Wagtail)は夏季にユーラシア大陸中部以北、アラスカで繁殖し、冬季はアフリカ大陸、ユーラシア大陸南部、インドネシアなどへ渡り越冬するセキレイ科セキレイ属の鳥として知られてきましたが、近年、IOC(国際鳥類学会議)ではYellow WagtailをWestern Yellow Wagtail(ニシツメナガセキレイ(仮称):10亜種)とEastern Yellow Wagtail(ツメナガセキレイ:4亜種)の2種に分割しています。

スペイン南部の草地で目にしたニシツメナガセキレイ(仮称)の夏羽。頭部と頬は暗灰色で、眼の後方に眉斑があり、腮から喉は白色であることから、イベリア半島、フランス南西部、アフリカ北西部で繁殖し、冬季、アフリカ西部・中北部で越冬する亜種Motacilla flava iberiaeと思われました。

ニシツメナガセキレイ6

ニシツメナガセキレイ9

ニシツメナガセキレイ10

こちらは上記個体と似ていますが、眉斑が見られないことから、イタリア、シシリー島、コルシカ島、サルデーニャ島、スロベニアで繁殖し、冬季、アフリカ中部で越冬する亜種Motacilla flava cinereocapillaと思われました。当地は繁殖域ではないため、渡りの途中に立ち寄った ものなのでしょうか・・・

ニシツメナガセキレイ4

ニシツメナガセキレイ2

ニシツメナガセキレイ3

こちらはスペイン南部の湿地帯で目にした個体で、こちらは白い眉斑がはっきりしており、腮から体下面にかけて黄色であることから、ヨーロッパ北部・中部からウラル山脈にかけて繁殖し、冬季、アフリカに渡り越冬する基亜種Motacilla flava flavaと思われます。こちらも渡りの途中立ち寄ったのでしょうか・・・

ニシツメナガセキレイ13

ニシツメナガセキレイ14

今日はニシツメナガセキレイ(仮称)10亜種のうち、それぞれ別亜種と思われる3個体をご紹介しましたが、渡りの時期にはこのように同じエリアでも異なった亜種が見られるのは大変魅力的です・・・


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シロカツオドリ、オニミズナギドリ(旧称)

スペイン・アフリカシリーズの続きで、今日はスペインからアフリカ・モロッコに渡るフェリーで目にしたシロカツオドリとオニミズナギドリ(旧称)をご紹介します。

最初はシロカツオドリです。

シロカツオドリ(Northern Gannet)は大西洋北部でで繁殖し、冬季、地中海沿岸に渡り越冬する体長85~97cmのカツオドリ科シロカツオドリ属の鳥で、和名のように成鳥では黒褐色の翼先端を除き、全身白色なのが特徴です。

スペインとモロッコを結ぶジブラルタル海峡のフェリーで遥か彼方の上空を飛んでいたシロカツオドリ。後ろの2羽は全身白色で、頭部が黄金色をした成鳥夏羽で、先頭の個体は翼がまだら模様であることから第3回冬羽から夏羽に換羽中の個体と思われます。

シロカツオドリ5

シロカツオドリ4

次は同じくジブラルタル海峡のフェリーで目にしたオニミズナギドリ(旧称)です。

旧称 オニミズナギドリ(Cory's Shearwater)は地中海の諸島と大西洋のアゾレス諸島、マデイラ諸島、カナリア諸島で繁殖する体長45~56cmのミズナギドリ科オニミズナギドり属の鳥として2亜種に分かれていましたが、近年それぞれが別種となり、以下の2種になっています。
①地中海の諸島で繁殖するオニミズナギドリ(Scopoli's Shearwater)
②アゾレス諸島、マデイラ諸島、カナリア諸島で繁殖するCory's Shearwater(和名なし)

ジブラルタル海峡のフェリーで目にしたCory's Shearwater(和名なし)と思われる個体。体上面は黒褐色で、黄色の嘴先端には黒色斑が見られます。

オニミズナギドリ1

尾羽先端が黒く、その手前が白色なのも本種の特徴のようです。

オニミズナギドリ2

今日はジブラルタル海峡のフェリーで目にしたシロカツオドリとオニミズナギドリ(旧称)をご紹介しましたが、あいにくこの日は小雨が煙る中での航海であり観察には大変厳しい条件でした。もし、再び訪れるチャンスがあれば、今度は是非、もう少しいい条件で観察したいものです・・・


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キアシセグロカモメ

スペインシリーズの続きで、今日はキアシセグロカモメをご紹介します。

キアシセグロカモメ(Yellow-legged Gull)は従来はアゾレス諸島、カナリア諸島から地中海・黒海・カスピ海沿岸を経て中央アジアまでの地域で繁殖し、冬季はヨーロッパ、アフリカ北部、紅海・ペルシア湾周辺と中国南部の沿岸に渡り越冬する体長52~58cmのカモメ科カモメ属の鳥として分類されていましたが、カモメ科の鳥は近年分類が大きく見直されており、現在.IOC(国際鳥類学会議)では、亜種カスピキアシセグロカモメはカスピアカモメ(英名:Caspian Gull、学名:Larus cachinnans)として別種にしているほか、同じく亜種カザフキアシセグロカモメはニシセグロカモメ(英名:Lesser Black-backed Gull、学名:Larus fuscus)の亜種として、また亜種キアシセグロカモメ(Larus cachinnans mongolicus)はセグロカモメ(英名:Vega Gull、学名:Larus vegae)の亜種として編入しており、現在のキアシセグロカモメは学名もLarus michahellisとなり、ヨーロッパ西南部、アフリカ北西部、地中海沿岸、アゾレス諸島、マデリア諸島。カナリー諸島に分布する2亜種だけになっています。

スペイン南部の海岸線で目にした基亜種キアシセグロカモメ(Larus michahellis michahellis)の成鳥夏羽。名前のように足は鮮やかな黄色です。

キアシセグロカモメ11

キアシセグロカモメ10

青空のもと、優雅に飛翔するキアシセグロカモメ。

キアシセグロカモメ1

キアシセグロカモメ2

キアシセグロカモメ4

キアシセグロカモメ5

キアシセグロカモメ6

キアシセグロカモメ7

今日はヨーロッパ西南部、アフリカ北西部、地中海沿岸で繁殖する基亜種キアシセグロカモメ(Larus michahellis michahellis)をご紹介しましたが、従来、日本で記録されていたキアシセグロカモメの3亜種(キアシセグロカモメ、カスピキアシセグロカモメ、カザフキアシセグロカモメ)は現在、何れも別種になっているため、今後、キアシセグロカモメ(Yellow-legged Gull)は日本鳥類目録からは外れてしまうのではないかと思われます・・・


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コシアカツバメ

スペインシリーズの続きで、今日はコシアカツバメをご紹介します。

コシアカツバメ(Red-rumped Swallow)はヨーロッパ南部、アフリカ北部から中東、パキスタン、インド、カザフスタン、モンゴル、中国南部、シベリア南東部、朝鮮半島、日本にかけてと、アフリカ中央部で繁殖し、冬季北方の個体は南アジア、東南アジア、オーストラリア北部に渡り越冬する体長14~19cmのツバメ科Cecropis属(コシアカツバメ属?)の鳥で、分布域により8亜種に分かれており、今回目にしたのはヨーロッパ南部、アフリカ北部からイラン、パキスタン、インド北西部にかけて繁殖し、冬季、アフリカ、南西アジアに渡り越冬する亜種Cecropis daurica rufulaと思われます。

スペイン南部の山岳地帯で目にしたコシアカツバメ。顔が赤褐色みを帯びているほか、腰は名前のように赤みを帯び、尾は長く、上尾筒から尾は黒色で、腮以下の体下面は淡褐色で、黒褐色の細い縦斑があるのが特徴です。

コシアカツバメ1

コシアカツバメ2

コシアカツバメ3

コシアカツバメ5

コシアカツバメ6

今日は日本でも夏鳥として渡来するコシアカツバメをご紹介しましたが、本種は集団営巣する傾向があり、崖や建物の空洞、橋桁などに土と枯れ草で固めた出入り口が細長い徳利や壺状の巣を作ることが知られており、繁殖地ではねぐらを作らず、繁殖後も渡りの時期まで巣をねぐらとして用いることが多いそうです・・・


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Author:shumishan
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自然の中で息づく野鳥たちとの出会いに、年も忘れて心ときめかせています。


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