北海道の鳥たち・・・エゾフクロウ
北海道シリーズの続きで、今日は北海道を代表する鳥 エゾフクロウをご紹介します。
エゾフクロウは北海道に生息するフクロウの地域亜種ですが、これは野鳥全般に共通していることのようですが、北海道の野鳥は色が白く南下するほど黒くなるようです。今回出会ったエゾフクロウも同様に体色が白く神秘的な雰囲気を携えていました。
雪で覆われた森の中、樹洞で休んでいたエゾフクロウ。確かに関東周辺で見るフクロウに比べ色が白いです。

こちらの動きに気付いたのか、ちょっと目を開けそうになりましたが・・・

再び眠りについてくれました。


こちらは別の森で撮影したエゾフクロウ。小雪が舞う中、うっすらと目を開けてくれました。


今日はシマフクロウと並んで北海道を代表するエゾフクロウをご紹介しましたが、雪に覆われた深い森のエゾフクロウは見るからに神々しく、森の守護神のような雰囲気を携えていました・・・
エゾフクロウは北海道に生息するフクロウの地域亜種ですが、これは野鳥全般に共通していることのようですが、北海道の野鳥は色が白く南下するほど黒くなるようです。今回出会ったエゾフクロウも同様に体色が白く神秘的な雰囲気を携えていました。
雪で覆われた森の中、樹洞で休んでいたエゾフクロウ。確かに関東周辺で見るフクロウに比べ色が白いです。

こちらの動きに気付いたのか、ちょっと目を開けそうになりましたが・・・

再び眠りについてくれました。


こちらは別の森で撮影したエゾフクロウ。小雪が舞う中、うっすらと目を開けてくれました。


今日はシマフクロウと並んで北海道を代表するエゾフクロウをご紹介しましたが、雪に覆われた深い森のエゾフクロウは見るからに神々しく、森の守護神のような雰囲気を携えていました・・・
北海道の鳥たち・・・コミミズク
北海道シリーズの続きで、今日はハイイロチュウヒやケアシノスリの出た河口近くの荒地のコミミズクをご紹介します。
コミミズクはどんより曇った冬空の中、遥か彼方の荒地の上を低空飛翔していましたが、あまりに距離が遠く豆粒ほどにしか見えません。大きくトリミングしたコミミズク。


地面すれすれに飛翔するコミミズク。


防波堤をバックに低空飛翔するコミミズク。その後コミミズクは防波堤を越え、姿を消してしまいました。


今日はどんより曇った冬空のもと遥か彼方の荒地を低空飛翔していたコミミズクをご紹介しましたが、聞けば以前は2羽いたうち1羽はケアシノスリに持って行かれたとのこと、弱肉強食の世界とはいえ改めて自然界の厳しさを思い知らされました・・・
コミミズクはどんより曇った冬空の中、遥か彼方の荒地の上を低空飛翔していましたが、あまりに距離が遠く豆粒ほどにしか見えません。大きくトリミングしたコミミズク。


地面すれすれに飛翔するコミミズク。


防波堤をバックに低空飛翔するコミミズク。その後コミミズクは防波堤を越え、姿を消してしまいました。


今日はどんより曇った冬空のもと遥か彼方の荒地を低空飛翔していたコミミズクをご紹介しましたが、聞けば以前は2羽いたうち1羽はケアシノスリに持って行かれたとのこと、弱肉強食の世界とはいえ改めて自然界の厳しさを思い知らされました・・・
北海道の鳥たち・・・ケアシノスリ
北海道シリーズの続きで、今日はハイイロチュウヒに出会った河口近くの荒地に現れたケアシノスリをご紹介します。
ケアシノスリはユーラシア大陸と北アメリカの寒帯地域で繁殖し、冬季は亜寒帯から温帯地域へ渡り、日本では冬鳥として主に北日本を中心に飛来するものの個体数は少ないとされています。
小雪まじりのどんより曇った冬空でしたが、遠くの上空に突然現れたケアシノスリ。尾羽がかなり荒れていました。

後ろから見ると尾羽がかなり白っぽく見えます。

遠くの上空を旋回したのち、やがて遠くの木のてっぺんにとまりました。写真で見ると尾羽の先端の帯が太いことから幼鳥と思われます(成鳥オスでは2~3本の黒褐色の帯、メスでは1~2本の帯)。

こうして見ると下面はかなり白いことが分かります。


鳥までの距離が遠くしかも小雪混じりという最悪の撮影条件ではありましたが、それでも冬空で獲物を探す孤高のケアシノスリを楽しむことができました。できれば次回はもう少し近くを飛んでほしいものです・・・
ケアシノスリはユーラシア大陸と北アメリカの寒帯地域で繁殖し、冬季は亜寒帯から温帯地域へ渡り、日本では冬鳥として主に北日本を中心に飛来するものの個体数は少ないとされています。
小雪まじりのどんより曇った冬空でしたが、遠くの上空に突然現れたケアシノスリ。尾羽がかなり荒れていました。

後ろから見ると尾羽がかなり白っぽく見えます。

遠くの上空を旋回したのち、やがて遠くの木のてっぺんにとまりました。写真で見ると尾羽の先端の帯が太いことから幼鳥と思われます(成鳥オスでは2~3本の黒褐色の帯、メスでは1~2本の帯)。

こうして見ると下面はかなり白いことが分かります。


鳥までの距離が遠くしかも小雪混じりという最悪の撮影条件ではありましたが、それでも冬空で獲物を探す孤高のケアシノスリを楽しむことができました。できれば次回はもう少し近くを飛んでほしいものです・・・
北海道の鳥たち・・・ハイイロチュウヒ
北海道の鳥たち・・・オジロワシ
北海道の鳥たち・・・白銀のオオワシ
北海道の野鳥たち・・・暗色型シロハヤブサ
お正月明け、フェリーを利用した北海道探鳥ツアーに参加してきましたので、今日から北海道で出会った鳥たちやフェリーでの海鳥たちをご紹介していきたいと思います。
最初は北海道で出会ったシロハヤブサです。シロハヤブサはユーラシア大陸北部、北アメリカに分布し、少数が冬鳥として北海道などに飛来するようですが、今回は幸運にもそんなシロハヤブサに会うことができました。
体長51cm(オス)~55cm(メス)とハヤブサの仲間では最大のシロハヤブサですが、淡色型、中間型、暗色型があり、淡色型は全身が白く和名の由来となっています。今回出会ったシロハヤブサは全身が淡褐色であり、暗色型の若い個体のようです。
海岸近くの砂浜で休んでいたシロハヤブサ。あいにくと雪が降っており鮮明な写真ではありませんが・・・

暫くすると近くの漂流木に飛び移りました。



そして、態勢を整え飛び出していきました。


海岸線を低空飛翔するシロハヤブサ。


別の場所でのシロハヤブサ。

そして飛び出していきました。



今日は北海道で出会った初見のシロハヤブサをご紹介しましたが、今回は残念がら真っ白なシロハヤブサという訳にはいきませんでしたが、それでも初めて見るシロハヤブサは存在感たっぷりで見られただけでもラッキーだったと思います。そんなシロハヤブサですが、一度見てしまうと欲が出るもので、早くも今度は真っ白は個体を見てみたいと夢見るバカな誰かがいました・・・
最初は北海道で出会ったシロハヤブサです。シロハヤブサはユーラシア大陸北部、北アメリカに分布し、少数が冬鳥として北海道などに飛来するようですが、今回は幸運にもそんなシロハヤブサに会うことができました。
体長51cm(オス)~55cm(メス)とハヤブサの仲間では最大のシロハヤブサですが、淡色型、中間型、暗色型があり、淡色型は全身が白く和名の由来となっています。今回出会ったシロハヤブサは全身が淡褐色であり、暗色型の若い個体のようです。
海岸近くの砂浜で休んでいたシロハヤブサ。あいにくと雪が降っており鮮明な写真ではありませんが・・・

暫くすると近くの漂流木に飛び移りました。



そして、態勢を整え飛び出していきました。


海岸線を低空飛翔するシロハヤブサ。


別の場所でのシロハヤブサ。

そして飛び出していきました。



今日は北海道で出会った初見のシロハヤブサをご紹介しましたが、今回は残念がら真っ白なシロハヤブサという訳にはいきませんでしたが、それでも初めて見るシロハヤブサは存在感たっぷりで見られただけでもラッキーだったと思います。そんなシロハヤブサですが、一度見てしまうと欲が出るもので、早くも今度は真っ白は個体を見てみたいと夢見るバカな誰かがいました・・・
カモメたち
アラナミキンクロやシノリガモを撮影した後、更に足を延ばして近くの漁港を訪れましたが、そこではたくさんのカモメの仲間を楽しむことができました。
漁船の後方を大群で追いかけるカモメの仲間たち。


こちらは岸壁で休んでいたミツユビカモメ(左端)、セグロカモメ(中央)、ウミネコ(右端)。

何やら叫んでいたミツユビカモメ。


ミツユビカモメの飛び出し。

真っ白な体下面に特徴である翼端の黒色と後頭部の黒斑が印象的です。


こちらはよく似ていますが、赤い嘴と足に特徴がある冬羽のユリカモメ。前方はセグロカモメ。


次はセグロカモメの中に交じっていたワシカモメです(左から2番目)。ワシカモメはセグロカモメとよく似ていますが、初列風切の先端は暗灰色で白斑があり、目は黄褐色で遠くから見ると黒く見えるようです。


オオセグロカモメの若鳥を追い出したワシカモメ。初列風切(尾の上)があまり黒くないことがよく分かります。

今日は漁港のカモメの仲間たちをご紹介しましたが、当地では他のカモメの仲間たちも見られるようであり、今度はカモメに焦点を絞って再度訪れてみたいと思います・・・
漁船の後方を大群で追いかけるカモメの仲間たち。


こちらは岸壁で休んでいたミツユビカモメ(左端)、セグロカモメ(中央)、ウミネコ(右端)。

何やら叫んでいたミツユビカモメ。


ミツユビカモメの飛び出し。

真っ白な体下面に特徴である翼端の黒色と後頭部の黒斑が印象的です。


こちらはよく似ていますが、赤い嘴と足に特徴がある冬羽のユリカモメ。前方はセグロカモメ。


次はセグロカモメの中に交じっていたワシカモメです(左から2番目)。ワシカモメはセグロカモメとよく似ていますが、初列風切の先端は暗灰色で白斑があり、目は黄褐色で遠くから見ると黒く見えるようです。


オオセグロカモメの若鳥を追い出したワシカモメ。初列風切(尾の上)があまり黒くないことがよく分かります。

今日は漁港のカモメの仲間たちをご紹介しましたが、当地では他のカモメの仲間たちも見られるようであり、今度はカモメに焦点を絞って再度訪れてみたいと思います・・・
シノリガモ、ハマシギ
アラナミキンクロやビロードキンクロを撮影したついでに少し足を伸ばして別の海岸に寄ってみましたが、そこではシノリガモやハマシギの群れに出会うことができました。
この場所は好物の甲殻類や貝類が多いのか、岩礁の近くにはたくさんのシノリガモが集まっていました。
メスを先頭に泳いでいたシノリガモ。

時々このように小走りに泳いでいきます。

伸びをする先頭。


少しアップにしてみました。

飛翔するシノリガモ。先頭は目先の上下と頬の3ヵ所だけに白斑があるメス。その後ろは顔から胸にかけたくさんの白斑があるオス。



こちらは海岸線を群れで飛翔していた冬羽のハマシギ。当地では冬の風物詩なのでしょうか、ハマシギたちは周りの風景に溶け込んでいました。



昨日に続き海辺の鳥たちをご紹介しましたが、普段あまり訪れることのない海辺の環境は新鮮であり、何度も訪れたい衝動に駆られました・・・
この場所は好物の甲殻類や貝類が多いのか、岩礁の近くにはたくさんのシノリガモが集まっていました。
メスを先頭に泳いでいたシノリガモ。

時々このように小走りに泳いでいきます。

伸びをする先頭。


少しアップにしてみました。

飛翔するシノリガモ。先頭は目先の上下と頬の3ヵ所だけに白斑があるメス。その後ろは顔から胸にかけたくさんの白斑があるオス。



こちらは海岸線を群れで飛翔していた冬羽のハマシギ。当地では冬の風物詩なのでしょうか、ハマシギたちは周りの風景に溶け込んでいました。



昨日に続き海辺の鳥たちをご紹介しましたが、普段あまり訪れることのない海辺の環境は新鮮であり、何度も訪れたい衝動に駆られました・・・
ビロードキンクロ、クロガモ、ミミカイツブリ、ミサゴ
アラナミキンクロに出会った海岸では同じ仲間のビロードキンクロとクロガモ、そして普段は比較的目にすることが少ないミミカイツブリにも出会うことができました。
アラナミキンクロと同じ場所で泳いでいたビロードキンクロの群。右端の個体は眼の下の三日月状の白斑がほとんど見られないことから若いオスと思われます。

ビロードキンクロの羽ばたき。




こちらは体が一回り小さなクロガモ。オス(中央)では黒い嘴に上嘴基部の橙黄色のこぶが特徴的です。逆光気味ではっきりしませんが、左側は全身黒褐色で頬と喉が淡灰色をしたメス。

次は比較的近くに寄って来てくれたミミカイツブリ。カイツブリやカンムリカイツブリ、ハジロカイツブリは自宅近くの湖でも普通に見ることができますが、ミミカイツブリは久し振りに見ることができました。


最後はこれらの水辺の鳥たちを撮影しているとき、上空を通過していったミサゴです。青空バックのミサゴはとてもきれいでした。


今日はアラナミキンクロを撮影しに行った海岸のビロードキンクロとクロガモ、ミミカイツブリ、ミサゴをご紹介しましたが、普段訪れることの少ない海辺はたまに行くと大変面白く、これを機会に時々訪れてみたいと思いました・・・
アラナミキンクロと同じ場所で泳いでいたビロードキンクロの群。右端の個体は眼の下の三日月状の白斑がほとんど見られないことから若いオスと思われます。

ビロードキンクロの羽ばたき。




こちらは体が一回り小さなクロガモ。オス(中央)では黒い嘴に上嘴基部の橙黄色のこぶが特徴的です。逆光気味ではっきりしませんが、左側は全身黒褐色で頬と喉が淡灰色をしたメス。

次は比較的近くに寄って来てくれたミミカイツブリ。カイツブリやカンムリカイツブリ、ハジロカイツブリは自宅近くの湖でも普通に見ることができますが、ミミカイツブリは久し振りに見ることができました。


最後はこれらの水辺の鳥たちを撮影しているとき、上空を通過していったミサゴです。青空バックのミサゴはとてもきれいでした。


今日はアラナミキンクロを撮影しに行った海岸のビロードキンクロとクロガモ、ミミカイツブリ、ミサゴをご紹介しましたが、普段訪れることの少ない海辺はたまに行くと大変面白く、これを機会に時々訪れてみたいと思いました・・・
稀な冬鳥 アラナミキンクロ
稀な冬鳥・アラナミキンクロが飛来しているとの情報をいただき現地を訪れました。到着直後はあいにくと強い逆光でその姿をしっかり捉えることはできませんでしたが、暫く待っているとようやく移動し始め、その独特の姿を目にすることができました。
アラナミキンクロは同じ仲間であるビロードキンクロやクロガモの群に混じって泳いでいましたが、真っ黒な体に額と後頭部の大きな白斑と嘴のピンクと白色、黒色の模様が独特の存在感を放っていました。
ビロードキンクロと一緒に泳いでいたアラナミキンクロのオス。

順光とまではいきませんでしたが、何とかその独特の色合いを確認することができました。


横から見ると後頭部の大きな白斑を目にすることができます。


アラナミキンクロはあまり大きな動きは見せませんでしたが、時々このようなポーズを見せてくれました。


夏期にカナダやアラスカで繁殖し、冬期にはカムチャツカ半島、アリューシャン列島からアメリカ西海岸、東海岸に渡るとされるアラナミキンクロですが、日本では稀な冬鳥として本州中部以北の海上に飛来することがあるようで、今回幸運にもそんなアラナミキンクロに出会うことができました。今年は全体的に冬鳥の飛来が少ないようですが、そんな中での今回の出会いは大変嬉しいものでした・・・
アラナミキンクロは同じ仲間であるビロードキンクロやクロガモの群に混じって泳いでいましたが、真っ黒な体に額と後頭部の大きな白斑と嘴のピンクと白色、黒色の模様が独特の存在感を放っていました。
ビロードキンクロと一緒に泳いでいたアラナミキンクロのオス。

順光とまではいきませんでしたが、何とかその独特の色合いを確認することができました。


横から見ると後頭部の大きな白斑を目にすることができます。


アラナミキンクロはあまり大きな動きは見せませんでしたが、時々このようなポーズを見せてくれました。


夏期にカナダやアラスカで繁殖し、冬期にはカムチャツカ半島、アリューシャン列島からアメリカ西海岸、東海岸に渡るとされるアラナミキンクロですが、日本では稀な冬鳥として本州中部以北の海上に飛来することがあるようで、今回幸運にもそんなアラナミキンクロに出会うことができました。今年は全体的に冬鳥の飛来が少ないようですが、そんな中での今回の出会いは大変嬉しいものでした・・・
台湾の野鳥たち・・・オニアジサシ、ミヤコドリ
今日まで台湾の鳥たちを延々とご紹介してきましたが、最後に金門島の海岸から少し離れた岩礁で群れで休んでいたオニアジサシとミヤコドリをご紹介します。
岩礁で休んでいたオニアジサシとミヤコドリ。初見のオニアジサシはヨーロッパ、中央アジア、中近東、アフリカ、北アメリカ、オーストラリアなど、南アメリカを除く熱帯から温帯で繁殖し、日本では稀な旅鳥または冬鳥として、本州、四国、九州、南西諸島で記録があるようです。体長は約53cmと日本で観察されるアジサシ類の中では最大であり、そんなところから「鬼」と表現されたようです。

少しトリミングしてみました。特徴である赤色の太くて長い嘴と、この写真でははっきりしませんが、冬羽で見られる頭上の白黒のまだら模様を見てとることができます。


飛翔するオニアジサシ。


今日は金門島の岩礁で群れで休んでいたオニアジサシとミヤコドリをご紹介しましたが、日本を訪れるオニアジサシは単独で飛来することが多いようであり、今回このように群れで見られたことは大変ラッキーでした。欲を言えばもう少し近ければ更によかったのですが・・・
今日まで長々と台湾で出会った鳥たちをご紹介してきましたが、台湾は日本から4時間程度で時差も1時間という本当に身近なところですが、固有種を含め実に様々な鳥たちが生息しています。まだ訪れていない中部山岳地帯や南部などを含め、時期を変え何度も訪れてみたいところです。
岩礁で休んでいたオニアジサシとミヤコドリ。初見のオニアジサシはヨーロッパ、中央アジア、中近東、アフリカ、北アメリカ、オーストラリアなど、南アメリカを除く熱帯から温帯で繁殖し、日本では稀な旅鳥または冬鳥として、本州、四国、九州、南西諸島で記録があるようです。体長は約53cmと日本で観察されるアジサシ類の中では最大であり、そんなところから「鬼」と表現されたようです。

少しトリミングしてみました。特徴である赤色の太くて長い嘴と、この写真でははっきりしませんが、冬羽で見られる頭上の白黒のまだら模様を見てとることができます。


飛翔するオニアジサシ。


今日は金門島の岩礁で群れで休んでいたオニアジサシとミヤコドリをご紹介しましたが、日本を訪れるオニアジサシは単独で飛来することが多いようであり、今回このように群れで見られたことは大変ラッキーでした。欲を言えばもう少し近ければ更によかったのですが・・・
今日まで長々と台湾で出会った鳥たちをご紹介してきましたが、台湾は日本から4時間程度で時差も1時間という本当に身近なところですが、固有種を含め実に様々な鳥たちが生息しています。まだ訪れていない中部山岳地帯や南部などを含め、時期を変え何度も訪れてみたいところです。
台湾の野鳥たち・・・オオバンケン
台湾の鳥たちの続きで、今日は金門島で出会ったオオバンケンをご紹介します。
オオバンケン(Greater Coucal)はカッコウ科の鳥で、全長は47-52cmとハシボソカラスほどの大きさがあり、東南アジアに留鳥として分布し、台湾では金門島と馬祖でのみ生息し、主に藪や草原、マングローブなどの地上で生息しています。
農耕地近くの小川の畔を歩いていたオオバンケン。全身の羽毛は黒褐色で翼は紅褐色、とてもカッコウの仲間とは思えませんが、上尾筒と尾羽の横紋が唯一カッコウの仲間と思わせてくれます。

餌を探しているのかゆっくりと地面を歩いていたオオバンケン。



オオバンケンは暫くの間サービスしてくれましたが、やがて草むらに消えて行きました。

今日は金門島で出会ったオオバンケンをご紹介しましたが、初めて見るオオバンケンはとてもカッコウの仲間とは思えない不気味な雰囲気を醸し出していました。世の中にはいろいろな鳥がいるものです・・・
オオバンケン(Greater Coucal)はカッコウ科の鳥で、全長は47-52cmとハシボソカラスほどの大きさがあり、東南アジアに留鳥として分布し、台湾では金門島と馬祖でのみ生息し、主に藪や草原、マングローブなどの地上で生息しています。
農耕地近くの小川の畔を歩いていたオオバンケン。全身の羽毛は黒褐色で翼は紅褐色、とてもカッコウの仲間とは思えませんが、上尾筒と尾羽の横紋が唯一カッコウの仲間と思わせてくれます。

餌を探しているのかゆっくりと地面を歩いていたオオバンケン。



オオバンケンは暫くの間サービスしてくれましたが、やがて草むらに消えて行きました。

今日は金門島で出会ったオオバンケンをご紹介しましたが、初めて見るオオバンケンはとてもカッコウの仲間とは思えない不気味な雰囲気を醸し出していました。世の中にはいろいろな鳥がいるものです・・・
台湾の野鳥たち・・・ズグロミゾゴイ、シロハラクイナ
台湾の鳥たちの続きで、今日は台北の植物園で出会ったズグロミゾゴイとシロハラクイナをご紹介します。
最初はズグロミゾゴイ(Malaysian Night Heron)です。ズグロミゾゴイはインド南部、中国南部、東南アジア、フィリピン、台湾、日本(石垣島、西表島、黒島)などに生息するミゾゴイ科の鳥で、名前のように頭頂から後頭にかけて黒色がかった青色の羽毛で覆われています。
当地のズグロミゾゴイは人慣れしているようで、まじかで写真を撮ることができました。


あまりに近いため、少し引いて撮影しました。

こちらは木の上で休んでいたズグロミゾゴイ。

次はシロハラクイナ(White-breasted Waterhen)です。シロハラクイナはインドから東南アジア、中国南部、台湾、日本(沖縄県)にかけて留鳥として分布していますが、名前の通り顔から腹にかけて真っ白な大変美しいクイナです。
植物園の池の畔を歩いていたシロハラクイナ。



カワセミとのツーショット。

今日は台北の植物園で出会ったズグロミゾゴイとシロハラクイナをご紹介しましたが、これらの鳥たちがこんなに身近で見られる台湾は何とも魅力的です・・・
最初はズグロミゾゴイ(Malaysian Night Heron)です。ズグロミゾゴイはインド南部、中国南部、東南アジア、フィリピン、台湾、日本(石垣島、西表島、黒島)などに生息するミゾゴイ科の鳥で、名前のように頭頂から後頭にかけて黒色がかった青色の羽毛で覆われています。
当地のズグロミゾゴイは人慣れしているようで、まじかで写真を撮ることができました。


あまりに近いため、少し引いて撮影しました。

こちらは木の上で休んでいたズグロミゾゴイ。

次はシロハラクイナ(White-breasted Waterhen)です。シロハラクイナはインドから東南アジア、中国南部、台湾、日本(沖縄県)にかけて留鳥として分布していますが、名前の通り顔から腹にかけて真っ白な大変美しいクイナです。
植物園の池の畔を歩いていたシロハラクイナ。



カワセミとのツーショット。

今日は台北の植物園で出会ったズグロミゾゴイとシロハラクイナをご紹介しましたが、これらの鳥たちがこんなに身近で見られる台湾は何とも魅力的です・・・
台湾の野鳥たち・・・ヒメマルハシ、セグロコゲラ
台湾の鳥たちの続きで、今日は同じく山間の温泉地で出会ったヒメマルハシとセグロコゲラをご紹介します。
最初はヒメマルハシ(Streak-breasted Scimitar Babbler)です。ヒメマルハシはヒマラヤから中国南部、台湾まで分布し、林縁や低木林などでごく普通に見られるチメドリ科の鳥で、名前のように胸の縦斑と、嘴が三日月刀(Scimitar)のように湾曲したとても印象的な鳥でした。
ヒメマルハシは木々の中を素早く動き回るため撮影が大変難しい鳥ですが、何とか姿を捉えることができました。湾曲した嘴がよく分かります。



次はセグロコゲラ(Grey-capped Pygmy Woodpecker)です。セグロコゲラは中国と台湾に分布するコゲラの仲間で、この写真ではよく分かりませんが、名前のように背は全体に黒色で、頭上は灰色味を帯びています。


今日は昨日に続き、山間の温泉地で出会ったヒメマルハシとセグロコゲラをご紹介しましたが、ヒメマルハシについては最新版の「BIRDS OF EAST ASIA」によれば台湾の種はTaiwan Scimitar Babblerとして別種に分類されており、それに従えば名前もタイワンヒメマルハシとして扱うべきだと思われました・・・
最初はヒメマルハシ(Streak-breasted Scimitar Babbler)です。ヒメマルハシはヒマラヤから中国南部、台湾まで分布し、林縁や低木林などでごく普通に見られるチメドリ科の鳥で、名前のように胸の縦斑と、嘴が三日月刀(Scimitar)のように湾曲したとても印象的な鳥でした。
ヒメマルハシは木々の中を素早く動き回るため撮影が大変難しい鳥ですが、何とか姿を捉えることができました。湾曲した嘴がよく分かります。



次はセグロコゲラ(Grey-capped Pygmy Woodpecker)です。セグロコゲラは中国と台湾に分布するコゲラの仲間で、この写真ではよく分かりませんが、名前のように背は全体に黒色で、頭上は灰色味を帯びています。


今日は昨日に続き、山間の温泉地で出会ったヒメマルハシとセグロコゲラをご紹介しましたが、ヒメマルハシについては最新版の「BIRDS OF EAST ASIA」によれば台湾の種はTaiwan Scimitar Babblerとして別種に分類されており、それに従えば名前もタイワンヒメマルハシとして扱うべきだと思われました・・・
台湾の野鳥たち・・・カワビタキ、カワガラス
台湾の鳥たちの続きで、今日は台湾の山間の温泉地の渓流で出会ったカワビタキとカワガラスをご紹介します。
最初はカワビタキです。カワビタキはヒマラヤから南西アジア、中国、台湾などに生息するヒタキ科の鳥で、名前のように山の渓流などでよく見られるようです。
ホテル前の渓流にやって来たカワビタキのオス。全身は鉛藍灰色で上尾筒、下尾筒、尾羽は鮮やかな栗紅色をしていました。

ヒタキ類によく見られる愛らしいポーズを見せてくれました。


陽が当たると尾羽の栗紅色が一段と鮮やかに見えます。


次は日本でもお馴染みのカワガラスです。番でしょうか、2羽で元気に動き回っていました。




今日は山間の温泉地の渓流で出会ったカワビタキとカワガラスをご紹介しましたが、水を得た魚ではないですが、渓流の鳥たちはとても生き生きとして見えました・・・
最初はカワビタキです。カワビタキはヒマラヤから南西アジア、中国、台湾などに生息するヒタキ科の鳥で、名前のように山の渓流などでよく見られるようです。
ホテル前の渓流にやって来たカワビタキのオス。全身は鉛藍灰色で上尾筒、下尾筒、尾羽は鮮やかな栗紅色をしていました。

ヒタキ類によく見られる愛らしいポーズを見せてくれました。


陽が当たると尾羽の栗紅色が一段と鮮やかに見えます。


次は日本でもお馴染みのカワガラスです。番でしょうか、2羽で元気に動き回っていました。




今日は山間の温泉地の渓流で出会ったカワビタキとカワガラスをご紹介しましたが、水を得た魚ではないですが、渓流の鳥たちはとても生き生きとして見えました・・・
台湾の野鳥たち・・・ギンムクドリ、クビワムクドリ
台湾の鳥たちの続きで、今日はギンムクドリとクビワムクドリをご紹介します。
最初は金門島で出会ったギンムクドリです。ギンムクドリは中国南東部に分布し、一部は台湾やベトナム北部で越冬し、日本でも数少ない冬鳥または旅鳥として記録があり、与那国島や石垣島では毎冬越冬しているようです。
牛の飼育場に集まっていたギンムクドリ。虫のようなものを盛んに食べていました。真ん中の個体は背中が黄褐色であることからメスと思われます。


名前の通り銀色の体色をしたギンムクドリのオス。

ムクドリと同じ木にとまっていたギンムクドリ。右側の上下の個体はムクドリ。



次は中国南東部と台湾に分布しているクビワムクドリです。クビワムクドリは体長約28cmとムクドリやギンムクドリより一回り大きなムクドリの仲間ですが、名前のように首に太くて黒い首輪があることから名付けられたようです。
100m以上先の枝にとまっていたクビワムクドリ。大きくトリミングしていますが、何とか特徴である首輪が確認できます。

今日は何れもムクドリ科のギンムクドリとクビワムクドリをご紹介しましたが、関東周辺に飛来すれば大騒ぎになる珍鳥もここ台湾ではごく普通に見ることができ、そういう意味ではちょっと希少価値が薄くなってしまいます・・・
最初は金門島で出会ったギンムクドリです。ギンムクドリは中国南東部に分布し、一部は台湾やベトナム北部で越冬し、日本でも数少ない冬鳥または旅鳥として記録があり、与那国島や石垣島では毎冬越冬しているようです。
牛の飼育場に集まっていたギンムクドリ。虫のようなものを盛んに食べていました。真ん中の個体は背中が黄褐色であることからメスと思われます。


名前の通り銀色の体色をしたギンムクドリのオス。

ムクドリと同じ木にとまっていたギンムクドリ。右側の上下の個体はムクドリ。



次は中国南東部と台湾に分布しているクビワムクドリです。クビワムクドリは体長約28cmとムクドリやギンムクドリより一回り大きなムクドリの仲間ですが、名前のように首に太くて黒い首輪があることから名付けられたようです。
100m以上先の枝にとまっていたクビワムクドリ。大きくトリミングしていますが、何とか特徴である首輪が確認できます。

今日は何れもムクドリ科のギンムクドリとクビワムクドリをご紹介しましたが、関東周辺に飛来すれば大騒ぎになる珍鳥もここ台湾ではごく普通に見ることができ、そういう意味ではちょっと希少価値が薄くなってしまいます・・・
台湾の野鳥たち・・・シロガシラ、クロヒヨドリ
台湾の鳥たちの続きで、今日は何れもヒヨドリの仲間、シロガシラとクロヒヨドリをご紹介します。
最初はシロガシラです。シロガシラは中国南部、台湾などに多数生息しているおり、日本でも八重山諸島(石垣島・西表島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島)に固有亜種ヤエヤマシロガシラが分布しているほか、近年、台湾原産の亜種タイワンシロガシラが人為的に沖縄に持ち込まれ作物への食害を起こしていると報じられています。
台北市内の植物園で目にしたシロガシラ。正確にはタイワンシロガシラと言った方がいいでしょうか・・・


ヒヨドリの仲間ではありますが、よく見ると翼と尾羽がオリーブ黄色をしており意外と美しい鳥でもあります。

次はこちらも台湾では留鳥のクロヒヨドリです。クロヒヨドリは台湾、中国、マダガスカル、アフリカなどに広く分布するヒヨドリ科の鳥で、シロガシラと同じく台北市内の植物園や公園などでよく目にすることができました。
虫を咥えたクロヒヨドリ。クロヒヨドリは真っ黒な体に真紅な嘴と足がよく目立ち、頭部の羽毛をよく毛ばだたせていました。





今日は何れもヒヨドリ科の仲間シロガシラとクロヒヨドリをご紹介しましたが、姿形は普段見慣れたヒヨドリに似ていますが、よくよく見るとなかなか美しくついつい夢中でシャッターを押していました・・・
最初はシロガシラです。シロガシラは中国南部、台湾などに多数生息しているおり、日本でも八重山諸島(石垣島・西表島・小浜島・黒島・波照間島・与那国島)に固有亜種ヤエヤマシロガシラが分布しているほか、近年、台湾原産の亜種タイワンシロガシラが人為的に沖縄に持ち込まれ作物への食害を起こしていると報じられています。
台北市内の植物園で目にしたシロガシラ。正確にはタイワンシロガシラと言った方がいいでしょうか・・・


ヒヨドリの仲間ではありますが、よく見ると翼と尾羽がオリーブ黄色をしており意外と美しい鳥でもあります。

次はこちらも台湾では留鳥のクロヒヨドリです。クロヒヨドリは台湾、中国、マダガスカル、アフリカなどに広く分布するヒヨドリ科の鳥で、シロガシラと同じく台北市内の植物園や公園などでよく目にすることができました。
虫を咥えたクロヒヨドリ。クロヒヨドリは真っ黒な体に真紅な嘴と足がよく目立ち、頭部の羽毛をよく毛ばだたせていました。





今日は何れもヒヨドリ科の仲間シロガシラとクロヒヨドリをご紹介しましたが、姿形は普段見慣れたヒヨドリに似ていますが、よくよく見るとなかなか美しくついつい夢中でシャッターを押していました・・・
台湾の野鳥たち・・・ベニバト、カノコバト
台湾の鳥たちの続きで、今日は何れも台湾では留鳥のベニバトとカノコバトをご紹介します。
最初はベニバトです。ベニバトは中国中部から中央アジア東部で繁殖し、冬季にはインド、東南アジアに渡り、台湾では留鳥として一年中見られるようです。また、日本には数少ない旅鳥または冬鳥として西日本に渡来し、南西諸島ではほぼ毎年記録があるようです。
金門島の農耕地の近くに群れで来ていたベニバト。

大きくトリミングしてみました。ベニバトは頭部と頸が青灰色で頸の後部の黒い帯が特徴ですが、この個体は背中と胸、上腹が鮮やかな紅褐色をしていることからオスと思われます

こちらの3羽は背中が灰褐色で腹も淡い褐色であることからメスと思われます。

次はインド、スリランカから中国南部と東南アジアまでの南アジアに生息するカノコバトです。カノコバトも台湾では留鳥であり、滞在中いろいろな場所で見ることができました。
台北の植物園で撮影したカノコバト。頸に白黒の数珠模様があることからカノコバトと名付けられたようです。


今日は何れも台湾の留鳥ベニバトとカノコバトをご紹介しましたが、ベニバトは今回初見の鳥であり、ちょっと遠かったとは言え、しっかりとその姿を目に焼き付けることができました・・・
最初はベニバトです。ベニバトは中国中部から中央アジア東部で繁殖し、冬季にはインド、東南アジアに渡り、台湾では留鳥として一年中見られるようです。また、日本には数少ない旅鳥または冬鳥として西日本に渡来し、南西諸島ではほぼ毎年記録があるようです。
金門島の農耕地の近くに群れで来ていたベニバト。

大きくトリミングしてみました。ベニバトは頭部と頸が青灰色で頸の後部の黒い帯が特徴ですが、この個体は背中と胸、上腹が鮮やかな紅褐色をしていることからオスと思われます

こちらの3羽は背中が灰褐色で腹も淡い褐色であることからメスと思われます。

次はインド、スリランカから中国南部と東南アジアまでの南アジアに生息するカノコバトです。カノコバトも台湾では留鳥であり、滞在中いろいろな場所で見ることができました。
台北の植物園で撮影したカノコバト。頸に白黒の数珠模様があることからカノコバトと名付けられたようです。


今日は何れも台湾の留鳥ベニバトとカノコバトをご紹介しましたが、ベニバトは今回初見の鳥であり、ちょっと遠かったとは言え、しっかりとその姿を目に焼き付けることができました・・・
台湾の野鳥たち・・・マミハウチワドリ、ムジセッカ
台湾の鳥たちの続きで、今日は何れもウグイスの仲間、マミハウチワドリとムジセッカをご紹介します。
最初はマミハウチワドリです。マミハウチワドリは中国南西部と台湾に生息する体長約14cmほどのウグイスの仲間で、ハウチワドリという名前は長い尾羽を扇型のように広げることから名付けられたようです。
長い尾羽が特徴のマミハウチワドリ。

マミハウチワドリはブッシュを好むようで、草むらの中を餌を探して忙しく飛び回っていました。


それにしても尾羽が長いですね・・・


次は日本では日本海側の離島などで渡りの季節に稀に見られるムジセッカです。台湾にはこの時期、冬鳥として渡来しているようです。
植え込みの中を忙しく動き回っていたムジセッカ。ムジセッカは体全体が褐色味が強く、チャッ、チャッというような独特の地鳴きに特徴があります。


今日は何れもウグイス科の仲間、マミハウチワドリとムジセッカをご紹介しましたが、日本では珍鳥のムジセッカも当地では冬鳥として比較的簡単に見られるようであり、日本から簡単に行ける台湾は探鳥地としても大変興味深いところです・・・
最初はマミハウチワドリです。マミハウチワドリは中国南西部と台湾に生息する体長約14cmほどのウグイスの仲間で、ハウチワドリという名前は長い尾羽を扇型のように広げることから名付けられたようです。
長い尾羽が特徴のマミハウチワドリ。

マミハウチワドリはブッシュを好むようで、草むらの中を餌を探して忙しく飛び回っていました。


それにしても尾羽が長いですね・・・


次は日本では日本海側の離島などで渡りの季節に稀に見られるムジセッカです。台湾にはこの時期、冬鳥として渡来しているようです。
植え込みの中を忙しく動き回っていたムジセッカ。ムジセッカは体全体が褐色味が強く、チャッ、チャッというような独特の地鳴きに特徴があります。


今日は何れもウグイス科の仲間、マミハウチワドリとムジセッカをご紹介しましたが、日本では珍鳥のムジセッカも当地では冬鳥として比較的簡単に見られるようであり、日本から簡単に行ける台湾は探鳥地としても大変興味深いところです・・・
台湾の野鳥たち・・・ハッカチョウ、クビワガラス
台湾の鳥たちの途中で沖縄の鳥たちをご紹介してきましたが、再び台湾の鳥たちに戻りたいと思います。今日は金門島で出会ったハッカチョウとクビワガラスをご紹介します。
最初は近年、日本でも各地で記録があるハッカチョウです。ハッカチョウは中国、台湾、ベトナム、ラオス、ミャンマーなどに広く分布しており、沖縄県与那国島・鹿児島県など南日本で観察されたものは台湾などから飛来した迷鳥(自然移入)の可能性もあるようですが、それ以外のエリアで観察されているものは何れも外来種とされています。
大群で松の木にやって来たハッカチョウ。


こちらは別の場所のハッカチョウ。額の冠羽と初列風切基部の白色が特徴的です。

飛ぶと初列風切の白色がよく目立ちます。


次はこちらも金門島でよく見かけたクビワガラスです。クビワガラスは中国南西部に生息し、中国大陸に隣接する金門島では留鳥として一年中見られるようです。
河口付近で飛び交っていたクビワガラス。名前のように首の周りがリング状に白くなっています。


飛び出し。


今日は金門島で出会ったハッカチョウとクビワガラスをご紹介しましたが、ハッカチョウはかっては台湾で広く生息していたようですが、ジャワハッカやインドハッカなど外来種のハッカチョウの仲間の侵入により年々その数を減らし、現在は僅かに金門島などだけで見られるようになったようです。また、クビワガラスについては台湾本島では珍鳥であり、大陸に近い金門島だけが留鳥ということで、地理的には中国大陸に近い金門島は野鳥の分布域としては中国と言っても可笑しくない気がします・・・
最初は近年、日本でも各地で記録があるハッカチョウです。ハッカチョウは中国、台湾、ベトナム、ラオス、ミャンマーなどに広く分布しており、沖縄県与那国島・鹿児島県など南日本で観察されたものは台湾などから飛来した迷鳥(自然移入)の可能性もあるようですが、それ以外のエリアで観察されているものは何れも外来種とされています。
大群で松の木にやって来たハッカチョウ。


こちらは別の場所のハッカチョウ。額の冠羽と初列風切基部の白色が特徴的です。

飛ぶと初列風切の白色がよく目立ちます。


次はこちらも金門島でよく見かけたクビワガラスです。クビワガラスは中国南西部に生息し、中国大陸に隣接する金門島では留鳥として一年中見られるようです。
河口付近で飛び交っていたクビワガラス。名前のように首の周りがリング状に白くなっています。


飛び出し。


今日は金門島で出会ったハッカチョウとクビワガラスをご紹介しましたが、ハッカチョウはかっては台湾で広く生息していたようですが、ジャワハッカやインドハッカなど外来種のハッカチョウの仲間の侵入により年々その数を減らし、現在は僅かに金門島などだけで見られるようになったようです。また、クビワガラスについては台湾本島では珍鳥であり、大陸に近い金門島だけが留鳥ということで、地理的には中国大陸に近い金門島は野鳥の分布域としては中国と言っても可笑しくない気がします・・・
沖縄の鳥たち・・・イソヒヨドリとシロハラ
今日まで沖縄の鳥たちをご紹介してきましたが、最後に今回の沖縄で最も多く出会ったと思われるイソヒヨドリとシロハラをご紹介します。
最初はイソヒヨドリです。沖縄は海に囲まれているためイソヒヨドリが多いことは理解できますが、海岸近くだけでなく、内陸の水田付近や市街地など、島内の至る所で目にすることができました。
沖縄南部の河口で出会ったイソヒヨドリのオス。英名をBlue Rock Thrush(岩場にいる青いツグミ)と言うように、上面の青色とお腹の赤褐色の対比が実に美しく感じました。


こちらは沖縄北部の水田近くで見かけたイソヒヨドリのオス。雨の中でしたが餌を探していたのか元気に動き回っていました。


雨の中を飛び出して行きました。

こちらは沖縄南部の河口付近で出会ったイソヒヨドリの若鳥。


次はこちらも島内の至る所で目にしたシロハラです。
道路沿いの「道の駅」の裏手にやって来たシロハラ。シロハラは独特の鳴き声を立てながらやってくることが多いため、探すのが比較的簡単です。




今日まで沖縄で出会った鳥たちをご紹介してきましたが、沖縄にはヤンバルクイナやノグチゲラ、アカヒゲなど沖縄ならではの留鳥たちのほかにも渡り鳥たちも多く、訪れるたびにその楽しさを教えてくれる場所でもあります。時期を変えまた訪れてみたいと思います・・・
最初はイソヒヨドリです。沖縄は海に囲まれているためイソヒヨドリが多いことは理解できますが、海岸近くだけでなく、内陸の水田付近や市街地など、島内の至る所で目にすることができました。
沖縄南部の河口で出会ったイソヒヨドリのオス。英名をBlue Rock Thrush(岩場にいる青いツグミ)と言うように、上面の青色とお腹の赤褐色の対比が実に美しく感じました。


こちらは沖縄北部の水田近くで見かけたイソヒヨドリのオス。雨の中でしたが餌を探していたのか元気に動き回っていました。


雨の中を飛び出して行きました。

こちらは沖縄南部の河口付近で出会ったイソヒヨドリの若鳥。


次はこちらも島内の至る所で目にしたシロハラです。
道路沿いの「道の駅」の裏手にやって来たシロハラ。シロハラは独特の鳴き声を立てながらやってくることが多いため、探すのが比較的簡単です。




今日まで沖縄で出会った鳥たちをご紹介してきましたが、沖縄にはヤンバルクイナやノグチゲラ、アカヒゲなど沖縄ならではの留鳥たちのほかにも渡り鳥たちも多く、訪れるたびにその楽しさを教えてくれる場所でもあります。時期を変えまた訪れてみたいと思います・・・
沖縄の鳥たち・・・タシギ、セイタカシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、タカブシギ、ヒバリシギ
沖縄の鳥たちの続きで、今日は今までご紹介できなかったシギの仲間たちをご紹介します。
最初は沖縄北部の水田でよく見かけたタシギです。この日は朝から雨でしたが、タシギは水田の至るところで餌探しに夢中でした。


疲れたのか水田脇の草地で一休みです。

次はこちらも何度も目にしたセイタカシギです。タシギのいた水田で佇んでいたセイタカシギ。

こちらは沖縄南部の調整池で見かけたセイタカシギ。飛翔姿はなかなか優雅です。



次は沖縄南部の汽水湖で見かけたアカアシシギです。2羽が仲良く並んで歩いていました。



次は沖縄南部の河口で休んでいたアオアシシギです。この場所では30~40羽程が羽根を休めていました。


次は沖縄北部の水田で見かけたタカブシギです。


こちらも沖縄北部の水田で見かけたヒバリシギ。

今日は今までご紹介できなかったシギの仲間たちをご紹介しましたが、この時期いろいろな種類のシギ・チドリが見られる沖縄はとても楽しいところです・・・
最初は沖縄北部の水田でよく見かけたタシギです。この日は朝から雨でしたが、タシギは水田の至るところで餌探しに夢中でした。


疲れたのか水田脇の草地で一休みです。

次はこちらも何度も目にしたセイタカシギです。タシギのいた水田で佇んでいたセイタカシギ。

こちらは沖縄南部の調整池で見かけたセイタカシギ。飛翔姿はなかなか優雅です。



次は沖縄南部の汽水湖で見かけたアカアシシギです。2羽が仲良く並んで歩いていました。



次は沖縄南部の河口で休んでいたアオアシシギです。この場所では30~40羽程が羽根を休めていました。


次は沖縄北部の水田で見かけたタカブシギです。


こちらも沖縄北部の水田で見かけたヒバリシギ。

今日は今までご紹介できなかったシギの仲間たちをご紹介しましたが、この時期いろいろな種類のシギ・チドリが見られる沖縄はとても楽しいところです・・・
沖縄の鳥たち・・・ダイシャクシギとチュウシャクシギ
沖縄の鳥たちの続きで、今日は沖縄南部の汽水湖で出会ったダイシャクシギとチュウシャクシギをご紹介します。
最初はダイシャクシギです。この日ダイシャクシギは2羽見ることができましたが、好物のカニを探しているのか、盛んに歩き回っていました。

長い嘴のダイシャクシギは何度見ても存在感があります。

こちらは飛翔するダイシャクシギ。よく似たホウロクシギと異なり飛翔すると腹部が白く、翼の下面も風切を除いて白いことがよく分かります。



次はこちらも餌を求めて歩き回っていたチュウシャクシギ。この日、チュウシャクシギは数羽見ることができました。



飛翔するチュウシャクシギ。ダイシャクシギと異なり、翼の下面は白くありません。


今日は沖縄南部の汽水湖で出会ったダイシャクシギとチュウシャクシギをご紹介しましたが、この時期ダイシャクシギやチュウシャクシギが常時見られる沖縄は何とも魅力があります・・・
最初はダイシャクシギです。この日ダイシャクシギは2羽見ることができましたが、好物のカニを探しているのか、盛んに歩き回っていました。

長い嘴のダイシャクシギは何度見ても存在感があります。

こちらは飛翔するダイシャクシギ。よく似たホウロクシギと異なり飛翔すると腹部が白く、翼の下面も風切を除いて白いことがよく分かります。



次はこちらも餌を求めて歩き回っていたチュウシャクシギ。この日、チュウシャクシギは数羽見ることができました。



飛翔するチュウシャクシギ。ダイシャクシギと異なり、翼の下面は白くありません。


今日は沖縄南部の汽水湖で出会ったダイシャクシギとチュウシャクシギをご紹介しましたが、この時期ダイシャクシギやチュウシャクシギが常時見られる沖縄は何とも魅力があります・・・
沖縄の鳥たち・・・ミサゴ
沖縄の鳥たちの続きで、今日は沖縄南部の汽水湖で出合ったミサゴをご紹介します。
ミサゴの名前は水中を探って魚を捕ることから、「水探」→「みさご」になったと考えられていますが、今回訪れた汽水湖では数羽のミサゴが何度も停空飛翔を繰り返していましたが、魚が見つからないのか結局飛び込は見られませんでした。
飛ぶのに疲れたのか、水の引いた汽水湖で休んでいたミサゴ。



こちらは停空飛翔するミサゴ。

何度も場所を変えて停空飛翔するミサゴ。。





私の真上を飛んで行ったミサゴ。あまりに近すぎて画面に収まりませんでした。

今日は沖縄南部の汽水湖で出合ったミサゴをご紹介しましたが、今回は残念ながら魚を捕えるシーンは見ることはできませんでしたが、当地では比較的近くで見ることができるため、次回は是非魚を捕えるシーンも見てみたいものです・・・
ミサゴの名前は水中を探って魚を捕ることから、「水探」→「みさご」になったと考えられていますが、今回訪れた汽水湖では数羽のミサゴが何度も停空飛翔を繰り返していましたが、魚が見つからないのか結局飛び込は見られませんでした。
飛ぶのに疲れたのか、水の引いた汽水湖で休んでいたミサゴ。



こちらは停空飛翔するミサゴ。

何度も場所を変えて停空飛翔するミサゴ。。





私の真上を飛んで行ったミサゴ。あまりに近すぎて画面に収まりませんでした。

今日は沖縄南部の汽水湖で出合ったミサゴをご紹介しましたが、今回は残念ながら魚を捕えるシーンは見ることはできませんでしたが、当地では比較的近くで見ることができるため、次回は是非魚を捕えるシーンも見てみたいものです・・・
沖縄の鳥たち・・・越冬するサシバ
沖縄の鳥たちの続きで、今日は沖縄で越冬中のサシバをご紹介します。
中国北部、朝鮮半島、日本で繁殖し、秋には沖縄・南西諸島を経由し東南アジアやニューギニアで越冬するとされるサシバですが、一部は沖縄・南西諸島でも越冬するようで、今回の沖縄でも何度となく越冬個体を見ることができました。
小雨の中、水田近くの低い植込みに現れたサシバの成鳥。好物のカエルなどを探しているのか辺りを見回していました。



こちらは水田脇の電気柵の上にとまった同じ個体。


そろそろ飛び出すのか脱糞しました。

そしてすぐに飛び出しました。車中からの撮影のためこれ以上レンズが振れませんでした。

こちらは別の場所で遠くの木にとまったサシバ。

こちらは車で移動中、道路脇の電柱の天辺にとまったサシバ。胸と腹に縦斑が見られることから幼鳥と思われます。

関東周辺でも春秋の渡りの時期や、夏季の穀倉地帯などで目にすることが多いサシバですが、冬のこの時期においても越冬地である沖縄では比較的簡単に観察することができます。改めて考えると日本列島は面積の割には細長く、従って緯度、経度の幅が大きいため、季節ごと実に多様な鳥たちを見ることができます。そういう意味では北海道や沖縄、南西諸島の島々は時期を変えて何度も訪れてみたくなります・・・
中国北部、朝鮮半島、日本で繁殖し、秋には沖縄・南西諸島を経由し東南アジアやニューギニアで越冬するとされるサシバですが、一部は沖縄・南西諸島でも越冬するようで、今回の沖縄でも何度となく越冬個体を見ることができました。
小雨の中、水田近くの低い植込みに現れたサシバの成鳥。好物のカエルなどを探しているのか辺りを見回していました。



こちらは水田脇の電気柵の上にとまった同じ個体。


そろそろ飛び出すのか脱糞しました。

そしてすぐに飛び出しました。車中からの撮影のためこれ以上レンズが振れませんでした。

こちらは別の場所で遠くの木にとまったサシバ。

こちらは車で移動中、道路脇の電柱の天辺にとまったサシバ。胸と腹に縦斑が見られることから幼鳥と思われます。

関東周辺でも春秋の渡りの時期や、夏季の穀倉地帯などで目にすることが多いサシバですが、冬のこの時期においても越冬地である沖縄では比較的簡単に観察することができます。改めて考えると日本列島は面積の割には細長く、従って緯度、経度の幅が大きいため、季節ごと実に多様な鳥たちを見ることができます。そういう意味では北海道や沖縄、南西諸島の島々は時期を変えて何度も訪れてみたくなります・・・
沖縄の鳥たち・・・ホントウアカヒゲ
沖縄の鳥たちの続きで、今日は沖縄北部のやんばるの森で出会ったホントウアカヒゲ(アカヒゲの亜種)をご紹介します。
ホントウアカヒゲは一昨年当地を訪れた際にも見ることができましたが、今回もその愛らしい姿を楽しむことができました。なお、アカヒゲという名前の由来ですが、これは「赤い毛」が取り違えられアカヒゲとなったようで、名前と実物とはかなり違和感を感じます。
森の遊歩道沿いに現れたホントウアカヒゲのオス。ホントウアカヒゲのオスは顔から胸にかけてのみ黒色であるのに対し、基亜種であるアカヒゲは額や体側面に黒色斑が入ることから識別することができます。

この個体は人馴れしているのか、近くにやって来て愛嬌を振りまいてくれました。




あまりに近すぎてバランスの悪い写真になってしまいました。


こちらは別の場所に現れたホントウアカヒゲのメス。顔から胸の黒色斑がないせいか、オスに比べ優しい感じがします。



アカヒゲには奄美大島、種子島、徳之島、中之島、屋久島、男女群島、台湾などに分布する基亜種アカヒゲのほか、今回ご紹介した沖縄本島の固有亜種ホントウアカヒゲ、石垣島、西表島、与那国島の固有亜種ウスアカヒゲの3亜種が存在するようです。欲張りではありますができれば他の亜種たちも見てみたいものです・・・
ホントウアカヒゲは一昨年当地を訪れた際にも見ることができましたが、今回もその愛らしい姿を楽しむことができました。なお、アカヒゲという名前の由来ですが、これは「赤い毛」が取り違えられアカヒゲとなったようで、名前と実物とはかなり違和感を感じます。
森の遊歩道沿いに現れたホントウアカヒゲのオス。ホントウアカヒゲのオスは顔から胸にかけてのみ黒色であるのに対し、基亜種であるアカヒゲは額や体側面に黒色斑が入ることから識別することができます。

この個体は人馴れしているのか、近くにやって来て愛嬌を振りまいてくれました。




あまりに近すぎてバランスの悪い写真になってしまいました。


こちらは別の場所に現れたホントウアカヒゲのメス。顔から胸の黒色斑がないせいか、オスに比べ優しい感じがします。



アカヒゲには奄美大島、種子島、徳之島、中之島、屋久島、男女群島、台湾などに分布する基亜種アカヒゲのほか、今回ご紹介した沖縄本島の固有亜種ホントウアカヒゲ、石垣島、西表島、与那国島の固有亜種ウスアカヒゲの3亜種が存在するようです。欲張りではありますができれば他の亜種たちも見てみたいものです・・・
沖縄の鳥たち・・・続クロツラヘラサギ
昨日の続きで、今日も沖縄南部の調整池で出会ったクロツラヘラサギをご紹介します。
大きく羽根を広げたクロツラヘラサギ。この個体も翼の先端が黒いことから若い個体と思われます。

池のほとりの斜面からゆっくりと飛び降りるクロツラヘラサギ。



池に着水したクロツラヘラサギ。

その後、理由は分かりませんが、細い枝を咥えて遊んでいました。

昨日に続きクロヘラサギをご紹介しましたが、クロツラヘラサギは主に朝鮮半島北西部で繁殖し、冬季になると越冬のためベトナム、台湾、香港、朝鮮半島南西部、日本(少数が九州や沖縄県などに飛来)などに飛来するとされています。今回は18羽という大きな群れで沖縄にやってきてくれた訳ですが、この先も生息数を増やし、日本にもたくさんやって来て欲しいものです・・・
大きく羽根を広げたクロツラヘラサギ。この個体も翼の先端が黒いことから若い個体と思われます。

池のほとりの斜面からゆっくりと飛び降りるクロツラヘラサギ。



池に着水したクロツラヘラサギ。

その後、理由は分かりませんが、細い枝を咥えて遊んでいました。

昨日に続きクロヘラサギをご紹介しましたが、クロツラヘラサギは主に朝鮮半島北西部で繁殖し、冬季になると越冬のためベトナム、台湾、香港、朝鮮半島南西部、日本(少数が九州や沖縄県などに飛来)などに飛来するとされています。今回は18羽という大きな群れで沖縄にやってきてくれた訳ですが、この先も生息数を増やし、日本にもたくさんやって来て欲しいものです・・・
沖縄の鳥たち・・・18羽のクロツラヘラサギ
沖縄の鳥たちの続きで、今日は越冬中の18羽のクロツラヘラサギに出会いましたので、そんな様子をご紹介したいと思います。
情報をいただき沖縄南部の調整池を訪れましたが、そこでは何と合計18羽のクロツラヘラサギが池の畔で羽根を休めていました。まだ眠いのか大部分のクロツラヘラサギは羽根に顔を埋めて眠っていましたが、時折目を覚まして全身を見せてくれる個体もいました。


近くにいたアオサギに追い出されて場所を変えるクロツラヘラサギ。

こちらは翼の先端が黒いことから若い個体と思われます。


こちらもアオサギに追いだされたクロツラヘラサギ。

嘴を上に向けるポーズのクロツラヘラサギ(左端)。

今日は越冬中のクロツラヘラサギをご紹介しましたが、以前訪れた香港では越冬中の数羽のクロツラヘラサギに出会いましたが今回は18羽という大きな群れであり、近年渡来数が増えているとは言えその数の多さには驚かされました・・・
情報をいただき沖縄南部の調整池を訪れましたが、そこでは何と合計18羽のクロツラヘラサギが池の畔で羽根を休めていました。まだ眠いのか大部分のクロツラヘラサギは羽根に顔を埋めて眠っていましたが、時折目を覚まして全身を見せてくれる個体もいました。


近くにいたアオサギに追い出されて場所を変えるクロツラヘラサギ。

こちらは翼の先端が黒いことから若い個体と思われます。


こちらもアオサギに追いだされたクロツラヘラサギ。

嘴を上に向けるポーズのクロツラヘラサギ(左端)。

今日は越冬中のクロツラヘラサギをご紹介しましたが、以前訪れた香港では越冬中の数羽のクロツラヘラサギに出会いましたが今回は18羽という大きな群れであり、近年渡来数が増えているとは言えその数の多さには驚かされました・・・
絶滅危惧種 ヤンバルクイナ
ブログのほうは台湾シリーズの途中ではありますが、年末に訪れた沖縄の鳥たちを先にご紹介していきたいと思います。最初は沖縄の固有種で絶滅危惧種でもあるヤンバルクイナです。
ヤンバルクイナは一昨年訪れた際には見ることができず、一度は会いたいと思っていた念願の鳥でしたが、今回運よく道路際に出てきたところを撮影することができました。
早朝、道路際に出てきた2羽のヤンバルクイナ。初めて見るヤンバルクイナは上面は暗オリーブ褐色で、顔と喉は黒く、目の後ろに途中で切れる白線があり、胸から腹は黒と白の横縞、太くて赤い嘴と足が特徴の存在感溢れる鳥でした。

最初見た2羽はすぐに茂みに入ってしまいましたが、暫くすると1羽がまた近くの道路際に出てきてくれました。地面の虫などを探しているようで、嘴の先端が泥だらけでした。


ヤンバルクイナはほとんど飛ぶことができないようで、地上を歩くのに適応した太くてがっしりした足を持っていました。



こちらは別の場所で出会ったヤンバルクイナ。


ヤンバルクイナは開発による生息地の破壊や分断、交通事故、側溝への雛の滑落、イヌやノネコ、人為的に移入されたジャワマングースによる捕食などにより生息数は減少し、一時は1,000羽を割り込んだ時期もあったようですが、近年、ジャワマングースの駆除が行われ徐々にその生息数を回復していると言われています。沖縄本島北部の山原(やんばる)地域にしか生息していないこの貴重な種を、この先も何としても絶やさないようにしていってもらいたいものです・・・
ヤンバルクイナは一昨年訪れた際には見ることができず、一度は会いたいと思っていた念願の鳥でしたが、今回運よく道路際に出てきたところを撮影することができました。
早朝、道路際に出てきた2羽のヤンバルクイナ。初めて見るヤンバルクイナは上面は暗オリーブ褐色で、顔と喉は黒く、目の後ろに途中で切れる白線があり、胸から腹は黒と白の横縞、太くて赤い嘴と足が特徴の存在感溢れる鳥でした。

最初見た2羽はすぐに茂みに入ってしまいましたが、暫くすると1羽がまた近くの道路際に出てきてくれました。地面の虫などを探しているようで、嘴の先端が泥だらけでした。


ヤンバルクイナはほとんど飛ぶことができないようで、地上を歩くのに適応した太くてがっしりした足を持っていました。



こちらは別の場所で出会ったヤンバルクイナ。


ヤンバルクイナは開発による生息地の破壊や分断、交通事故、側溝への雛の滑落、イヌやノネコ、人為的に移入されたジャワマングースによる捕食などにより生息数は減少し、一時は1,000羽を割り込んだ時期もあったようですが、近年、ジャワマングースの駆除が行われ徐々にその生息数を回復していると言われています。沖縄本島北部の山原(やんばる)地域にしか生息していないこの貴重な種を、この先も何としても絶やさないようにしていってもらいたいものです・・・