ヤナギムシクイ(旧称)、バフマユムシクイ

インド探鳥記の続きで、今日はヤナギムシクイ(旧称)とバフマユムシクイをご紹介します。

最初はヤナギムシクイ(旧称)です。

ヤナギムシクイ(旧称)は従来、①ロシア、中国北西部、中央アジアで繁殖し、冬季はインドシナ半島などに渡り、日本には稀な旅鳥として日本海側の島嶼に渡来する亜種(Two-barred warbler)と、②ヨーロッパで繁殖し、冬季はインド、ネパールなどに渡り越冬する亜種(Greenish warbler)とに分類されていましたが、近年、それぞれが別種扱いされるようになり、その結果、前者(Two-barred warbler)はヤナギムシクイの名前を引き継いでいますが、後者(Greenish warbler)には正式な和名がなく、暫定名称としてニシヤナギムシクイとされています。

世界遺産・ケオラディオ国立公園の湿地に隣接する樹木の中で忙しく動いていたニシヤナギムシクイ(暫定名称)。日本に渡来するヤナギムシクイとは異なり、2本の翼帯はあまり明確ではないようですが、英名のごとく上面はオリーブ色をしていました。

ヤナギムシクイ1

ヤナギムシクイ2

後ろから見たニシヤナギムシクイ(暫定名称)。翼帯の1本はかなりはっきりしていました。

ヤナギムシクイ3

次は日本ではまだ正式には確認されていないバフマユムシクイです。

バフマユムシクイ(Hume’s Leaf Warbler)はヒマラヤなどの高地で繁殖し、冬季にインドなどに渡り越冬するムシクイで、キマユムシクイやカラフトムシクイとよく似ていますが、和名のようにバフ色の眉斑を持ち、上面が灰褐色で、嘴と足が黒いのが特徴です。

ケオラディオ国立公園の湿地に隣接する樹木の中にいたバフマユムシクイ。明確な1本の翼帯と、黒色の嘴、足が確認できます。

バフマユムシクイ1

バフマユムシクイ2

バフマユムシクイ3

今日は日本ではまだ未確認のムシクイ類2種をご紹介しましたが、特にヤナギムシクイ(旧称)については、亜種から別種に変更になったことから、Greenish warblerについてはまだ正式な和名が決まっていないようです。近年、遺伝子レベルでの解析により分類がどんどん変わってきており、今後もこのような分類の変更に伴い同様の問題が起きてくることが予想されます・・・



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