亜種カラスバト

南西諸島シリーズの続きで、今日は亜種カラスバトをご紹介します。

カラスバト(Japanese Wood Pigeon)は日本と朝鮮半島南部の海岸、済州島、鬱陵島にのみ分布する体長約40cmのハト科カワラバト属の鳥で、日本では留鳥として本州中部以南の島嶼に分布し、春秋の渡りの時期には日本海側の離島で観察されることが多いことで知られています。なお、カラスバトは以下の3亜種が認められており、①亜種カラスバト(本州中部以南の島嶼、朝鮮半島南部の海岸と島嶼)、②亜種アカガシラカラスバト(小笠原諸島、硫黄列島)、③亜種ヨナグニカラスバト(先島諸島)、今回トカラ列島で目にしたのは亜種カラスバトでした。

道路わきの樹木にとまっていた亜種カラスバト。全身黒色で、キジバトより大きく、体のわりに頸は長く、頭は小さく見え、頭部、後頸、背には赤紫色、頸と胸には緑色の金属光沢があるのが特徴です。

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突然飛び出しました・・・

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今日は本州中部以南の島嶼、朝鮮半島南部の海岸と島嶼に分布する亜種カラスバトをご紹介しましたが、カラスバトが主に島嶼や海岸に分布するのは食性が植物食傾向の強い雑食であり、海岸や島嶼の常緑広葉樹林に成る果実や花などを主食としていることと関係があるのでしょうか・・・


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亜種ズアカアオバト

南西諸島シリーズの続きで、今日は亜種ズアカアオバトをご紹介します。

ズアカアオバト(Whistling Green Pigeon)は屋久島から南西諸島、台湾、フィリピン北部に分布する体長約35cmのハト科アオバト属の鳥で、全部で4亜種に分かれており、日本には亜種ズアカアオバト(屋久島、種子島、トカラ列島、奄美大島、沖縄諸島)と亜種チュウダイズアカアオバト(先島諸島)の2亜種が生息してり、両者の違いは体の大きさで、亜種ズアカアオバトの方が一回り大きいようです。なお、和名の由来ですが、日本の亜種には頭の上部に赤色部分がありませんが、台湾の基亜種Treron formosae formosaeには赤色部分があることからズアカアオバトと名付けられているようです。

宿泊したロッジの裏山にやって来た亜種ズアカアオバト。右側の個体は雨覆が淡い赤紫色であることからオス、左側の個体は緑褐色であることからメスと思われます。

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この小さなイチジクのような実が好物のようで、細枝にとまり美味しそうに食べていました・・・

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こちらはオスでしょうか・・・

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突然飛び出しました。

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下尾筒の暗緑褐色の軸斑が太く、印象的です・・・

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今日は奄美大島で目にした亜種ズアカアオバトをご紹介しましたが、英名は笛を吹くように鳴くことから名付けられており、鳴き声がアオバトとは異なり、「ボアーオ ボアーオ」と尺八に似た声で鳴くことから、一部の地域では「シャクハチバト」と呼ぶところもあるようです・・・


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亜種リュウキュウコノハズク

南西諸島シリーズの続きで、今日は同じく夜の探鳥で目にした亜種リュウキュウコノハズクをご紹介します。

リュウキュウコノハズク(Ryukyu Scops Owl)は日本の南西諸島からフィリピンにかけて分布する体長約22cmのフクロウ科コノハズク属の鳥で、分布域により4亜種に分かれており、その内、日本では南大東島に亜種ダイトウコノハズク(Otus elegans interpositus)、筑前沖ノ島、トカラ列島以南の南西諸島には基亜種リュウキュウコノハズク(Otus elegans elegans)が分布することが知られています。

林道わきの樹上で「コホォ コホォ」と繰り返し鳴いていた亜種リュウキュウコノハズク。体長18~21cmのコノハズクよりも大きく、全身、暗褐色、赤褐色、灰褐色などの細かくて複雑な模様があるのが特徴のようです。

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昨日に続き、夜の探鳥で目にした亜種リュウキュウコノハズクをご紹介しましたが、昼間にはなかなかお目にかかれないこのような鳥たちも夜には出会えるチャンスがあり、夜の探鳥は何に出会うか分からないというワクワクする魅力があります・・・


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アマミヤマシギ、アマミノクロウサギ

南西諸島シリーズの続きで、今日は夜の探鳥で目にしたアマミヤマシギとアマミノクロウサギをご紹介します。

最初はアマミヤマシギです。アマミヤマシギ(Amami Woodcock)は奄美群島及び沖縄諸島に生息する体長約36cmのシギ科ヤマシギ属の日本の固有種として知られています。奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島では繁殖が確認されていますが、喜界島、沖永良部島、沖縄本島、慶良間列島、久米島などでは繁殖は確認されておらず、越冬のため渡って来ていると考えられています。

暗くなった森の林道に出てきたアマミヤマシギ。アマミヤマシギは近縁種のヤマシギとよく似ていますが、体全体が赤褐色みに欠け、頭部の尖りも少なく、頭頂の黒斑は最前のものが細く、2番目から太くなるのが特徴です。

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次は鳥ではありませんが、夜の探鳥で目にしたアマミノクロウサギです。

アマミノクロウサギ(Amami Rabbit)は奄美大島、徳之島にのみ生息する体長42~51cmのウサギ科アマミノクロウサギ属の日本の固有種で、和名の通り背面は光沢のある黒や暗褐色の体毛(腹面は灰褐色)で覆われており、形態およびDNAによる分子系統学的解析、生態からウサギ科の中でも原始的形態を残した種と考えられているそうです。

道路脇で固まっていたアマミノクロウサギ。ライトの明かりのためあまり黒く見えませんが、実際はもう少し黒っぽいようです。

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こちらは別の場所で目にしたアマミノクロウサギ。道路わきの柔らかそうな草を食んでいました。

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今日は何れも奄美の名が付く日本の固有種、アマミヤマシギとアマミノクロウサギをご紹介しましたが、先にご紹介したオーストンオオアカゲラやルリカケスをはじめ、奄美群島にはこのように固有種が多く生息しています。その理由として、南西諸島が大陸とつながっていた太古の時代に動植物が入り込み、その後、島として分離され、その島固有の姿や生態を維持してきたためと考えられています。このことは他の南西諸島の島々や伊豆諸島などに固有種が多いことと共通しているのではないかと思われます・・・


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亜種オーストンオオアカゲラ

南西諸島シリーズの続きで、今日は奄美大島で目にした亜種オーストンオオアカゲラをご紹介します。

オオアカゲラ(White-backed Woodpecker)はヨーロッパ東部、スカンジナビア南部、コーカサス、シベリア南部、モンゴル、中国東北部、ウスリー地方、朝鮮半島、樺太、日本、台湾、中国東南部などに幅広く生息する体長約28cmのキツツキ科アカゲラ属の鳥で、分布域により12亜種に分けられており、そのうち、日本では4亜種(エゾオオアカゲラ、オオアカゲラ、ナミエオオアカゲラ、オーストンオオアカゲラ)が 留鳥として周年生息することが知られており、中でも奄美群島の固有亜種オーストンオオアカゲラは生息数が少なく、国の天然記念物と希少野生動植物種に指定されています。

雛に与える餌を口に咥えてやって来た亜種オーストンオオアカゲラのオス。体上面は風切の一部に小さい白斑がある以外はほとんど黒く、頭頂と腹以下の体下面は赤色で、胸脇から腹の黒褐色の縦斑は胸脇で大きくつながっています。

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その後、巣穴近くに降り・・・

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雛に餌を与えていました。

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こちらはオスとメスが入れ替わり、今度はメスが餌を運んできました。メスのほうは頭頂が黒いのが特徴です。

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巣穴の中の様子を覗き込んだ後・・・

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突然、オスが飛び出していきました。

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今日は奄美群島の固有亜種オーストンオオアカゲラをご紹介しましたが、この貴重な種が絶えることがないよう暖かく見守っていきたいものです・・・


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